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なぜメイ・シモネスは、日本語と英語を混ぜて歌う? バークリー出身の技巧派を取材

2025.8.22

#MUSIC

友人のchelmicoの鈴木真海子、『フジロック』で出会った青葉市子、君島大空への親愛の気持ち

―日本に拠点を置いて、日本制作の音源を作るのも面白そう。日本のミュージシャンとのつながりもちょっとずつできはじめている?

メイ:私をずっとサポートしてくれてるのは、chelmicoの鈴木真海子さん。私の音楽を最初の“Hfoas”をリリースしたときから聴いてくれてて、Instagramを通じて友達になって、私が日本に来たときにも会いました。

真海子さんのアルバム『mukuge』(2024年)でも1曲、私がフィーチャーされて(“お酒を飲んだ夜 feat. Mei Semones”)、そのおかげで、去年の1月に恵比寿のBlue Note Placeでライブできました(2024年1月12日、鈴木真海子がゲスト参加)。2曲ぐらい一緒に演奏したけれど、そのうちもっと長くできたらうれしい。

─“お酒を飲んだ夜”のコラボはどういうふうにやっていったんですか?

メイ:曲は真海子さんがほとんど作っていたんです。歌詞やコードも全部できてたんだけど、送られてきた音源を私がもうちょっとジャズっぽくアレンジして、ギターのコードもちょっと複雑な感じにして、一緒に歌を載せて完成しました。

─これから何か一緒にできたら面白そうだと思う存在はいます?

メイ:『フジロック』でも挨拶できたんですけど、青葉市子さんや君島大空さんがすごく好きです。コラボそのうちできたらうれしいなと思ってます。

─海外だと最近気になっているアーティストは?

メイ:私の友達で、ジョン・ローズボロというニューヨークに住んでるミュージシャンがいるんですけど、すごく好きです。私と一緒に“Waters Of March”のカバーも出してます。とてもいい音楽家です。私もボサノバからインスパイアを受けているけど、彼はもっと強く影響が出てます。私はあんまり新しい音楽は聴いてなくて。

ジョン・ローズボロとメイ・シモネスによる“Waters Of March”のカバー。原曲は「三月の水」の邦題でも知られ、作曲はアントニオ・カルロス・ジョビン

─昔のアーティストでもいいですよ。最近発見して面白かったとか。

メイ:あまり詳しくないけど、最近、Novos Baianosのアルバム『Acabou Chorare』(1972年)がすごく気に入ってます。あとは、エルメート・パスコアールの『Zabumbê-bum-á』(1979年)も最近聴いてます。面白い音楽ですよね。

─今まで自分が作ってきた曲の中で、一番大事にしている曲を教えてもらえますか?

メイ:難しいですね(笑)。作った曲は本当に全部好きなので。でも“Dumb Feeling”は演奏するのがいつもすごく楽しい気持ちになれるから好きです。

メイ・シモネス『Animaru』収録曲

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