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「海外ツアーはそんなに難しくない」ーー次世代への音楽哲学
―年間スケジュールを見ると、南ドイツ、フジロック、中国ツアー、そしてアメリカ……。世界を飛び回ることができるのは、Guruguru Brainや幾何学模様が培ってきた下地が大きいですか?
園田:中国からそのままアメリカへ行くんです。中国と合わせて3週間ぐらい? でも帰ってきたらアジアツアーもあって、ずっと動いてる。やっぱり幾何学がいろんなところにヒントを落として、「できるよ」ってことをめちゃくちゃ伝えてたから、その影響だと思う。僕らもそれに続いてる感じ。
―コペンハーゲン、ストックホルムは初めてですよね。
池田:楽しみしかないですよね。聴かれ方とかほんと想像できないから、もう行ってみて出たとこ勝負って感じ。
―バンドで海外に挑戦することの大変さとタフさについて、若い世代に向けて何か伝えるとしたら?
園田:意外とできるなって感じ。マジでできると思うし、別に基本的なことやってるだけだから。
池田:マジで「音楽って難しい」みたいな感じをなくしたいんですよ。
園田:メジャーのアーティストとかの「コード進行がすごい」みたいな話って、超権威的な価値観だと思ってて。西洋音楽がコードワークで発展してて、バッハが天才、ベートーヴェンが天才みたいな。その前はもっと反復リズムだけの音楽があって、それを世界各地でやっていたのを、わざと学術的に権威化して、音楽は天才がやるものって段階にしちゃった。それをロックが壊したのに、結局またメジャーのシーンとかで複雑になっちゃってる。それをどんどん壊したい。だから俺らって基本ループ構造だし、ワンコードでもいい。複雑なのはまったくいらない。
池田:なんなら今流行りの一人でのトラックメイキングよりも簡単な気がする。一人で宅録してるより、みんなで一斉に音を鳴らすほうが、何かしらのハーモニーになって楽しいし。例えばドラムが必要でとか、そういう固定観念もいらないと思う。ドラムがいなくても、バンドとして全然成立する。
園田:要するに「やるかやらないか」ですよね。できるかどうか考えるより、やってみちゃう。別に手札にあるカードで楽しむ方法はいくらでもあると思う。出てきたチャンスを全部拾って、持ってるもので最高のことをする。それだけなんですよ。

取材を終えて観た公演では、各曲でインプロビゼーションの時間をたっぷりと取り、まさに「出たサイコロの目を楽しむ」姿勢を体現していた。終演後話しかけたら「今日はいい目が出ましたね」とニヤリと笑っていた。翌日、彼らは北欧へ向かった。コペンハーゲン、ストックホルムでの初公演を控え、「楽しみしかない」と語る表情は確信に満ちていた。
『rhythm echo noise』
maya ongaku”と”WWW”による共同企画「rhythm echo noise」が8月22日に決定!ゲストアクトにMinami DeutschやGuruguru Brain Crewを迎えたスペシャルパーティーを開催。
『rhythm echo noise』
-Guruguru Brain special-
ACT
maya ongaku
Minami Deutsch
Guruguru Brain Jam
Guruguru Brain DJs
VENUE
SHIBUYA WWW X
https://www-shibuya.jp/
2025年8月22日(金)
open 18:00 / start 19:00
adv ¥4,500 / door ¥5,000 (共に税込/ドリンク代別)
TICKET 発売中
チケットぴあ|https://w.pia.jp/t/rhythm-echo-noise/【Pコード:301-270】
イープラス|https://eplus.jp/rhythm-echo-noise2025/
ローソンチケット|https://l-tike.com/rhythmechonoise/【Lコード:72500】
Zaiko|https://wwwwwwx.zaiko.io/e/rhythm-echo-noise2025
主催・企画制作:BAYON PRODUCTION / WWW
お問い合せ:WWW 03-5458-7688