グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
9月16日は、番組からの推薦で、eスポーツニュースサイト『Negitaku.org』を運営されているYossyさんが登場。eスポーツ黎明期にサイトを立ち上げたきっかけや、進化するeスポーツの世界の広がりについて伺いました。
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『スーパーマリオ』でゲームと出会い、やがてFPSゲームに惹かれていった
Celeina(MC):Yossyさんは、日本で「eスポーツ」という言葉が広まるよりもはるか前の2002年から、ニュースサイト『Negitaku.org』を運営されており、昨年初めて開催された日本eスポーツアワードでは功労賞を受賞されています。
タカノ(MC):このコーナーのタイトルは「FIST BUMP」ですが、実はeスポーツの現場でも大切なキーワードのひとつですよね?
Yossy:そうですね。試合前に「よろしくお願いします」という意味で行ったり、試合後には「いいゲームでした」とお互いの検討を称える意味でグータッチを行なったりします。
Celeina:これは選手同士がするものなんですか?
Yossy:はい。選手同士が試合前に行ったり、コーチも交えて行ったりします。スポーツと同じで「礼に始まり、礼に終わる」という精神があるんです。
Celeina:なるほど、スポーツマンシップの表れなんですね。
タカノ:そもそもYossyさんとゲームとの出会いは、どんなきっかけだったのでしょうか?
Yossy:幼稚園生の頃、友達の家のファミコンで『スーパーマリオ』などを遊んだのが最初でした。「ゲームってこんなに面白いものなんだ」と衝撃を受け、それ以来ずっと続けています。
タカノ:最初に夢中になったのはマリオですか?
Yossy:はい。当時は「マリオ」や「野球」「テニス」といったジャンルのソフトが人気でした。自分はファミコンを持っていなかったので、友達の家に行って遊ばせてもらうことが多かったですね。
Celeina:その後さらに夢中になったゲームはありましたか?
Yossy:『ストリートファイターⅡ』です。友達に「バッティングセンターに面白いゲームがある」と誘われて行ったら設置されていて。知らない大人とも対戦できる体験をそこで初めてして、家庭用ゲームとは全く違う世界が広がっているなと感じました。その後オンラインゲームに出会い、世界中の人と対戦できることにますます魅了されていきました。
タカノ:高校生の頃からPCゲームにもはまったそうですね。当時から今のような「ゲーミングPC」はあったのでしょうか?
Yossy:当時はまだなくて、仕事で使うような普通のパソコンを使っていました。でもオンラインゲームは処理速度が勝負に直結するので、大学生の頃にはバイトしたお金でCPUやグラフィックボードを交換して、自作に近い形で性能を高めていました。
Celeina:その頃は家庭に1台パソコンがあれば進んでいる方でしたよね。どの時代ですか?
Yossy:Windows95の時代です。ちょうど家庭にパソコンが普及し始めた頃で、父が購入してきて初めて触れました。インターネットでWEBサイトを見ること自体が新鮮でしたね。
Celeina:当時はどんなゲームを遊んでいたんですか?
Yossy:海外製の『カウンターストライク』というFPSゲームです。1人称視点でシューティングを行うもので、衝撃を受けました。その面白さから、今もeスポーツを追い続けています。
タカノ:運営されている『Negitaku.org』でもFPSを中心に扱っているんですよね。
Celeina:FPSにはどんな魅力を感じたのですか?
Yossy:家庭用のシューティングゲームは、自分で機体を横に動かして行うものが多いですが、『カウンターストライク』はまさに自分が戦っているような感覚があるんです。さらに、家庭用は4人程度の対戦が限界ですが、インターネットなら10人、20人と大人数で、しかも日本だけでなく世界中のプレイヤーと戦えました。その世界観に惹かれましたね。
Celeina:なるほど。オンライン対戦と1人称視点によって没入感が高まったのですね。
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日本に海外ゲームの情報がなかった時代に、情報を集めて発信していた
タカノ:2018年頃は「日本eスポーツ元年」と言われましたが、Yossy さんは2002年に『Negitaku.org』を開設されていますよね。その頃は社会人だったのですか?
Yossy:はい。なぜ社会人になってからそんなことを始めたのかと思われるかもしれませんが(笑)。当時は海外のゲームに熱中していたんですが、日本語での情報がなかったんです。とにかくゲームの情報がほしかったので、海外サイトや公式サイトで情報を集めているうちに、「世界ではこれはeスポーツと呼んでいるんだ」ということがわかって。それでどんどん興味を持って、自分だけでなく他の人にも役立つように発信していきました。
Celeina:当時FPSに夢中だった子どもたちにとっては、『Negitaku.org』で情報を得られるということは本当に嬉しかったでしょうね。
Yossy:ありがたいことに喜んでいただけました。その反応が励みになって、より一層頑張ろうと思いました。
タカノ:当時、日本では「eスポーツ」という言葉はまだなかったのですよね?
Yossy:そうです。ただ海外ではすでに「eスポーツ」という言葉が普及していて、世界大会も開催されていました。2000年から2002年頃には日本代表が世界大会に出る予選も行なわれていたんです。
Celeina:Yossyさんは、当時英語で情報を集めていたんですね。
Yossy:そうですね。受験勉強で学んだ英語を活かして、何とか調べながら理解していくという感じでした。
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エンターテイメントとして進化を続けるeスポーツの世界
Celeina:長くeスポーツを追いかけてこられていると思いますが、今の大きなトレンドはどのようなものでしょうか?
Yossy:今では、さいたまスーパーアリーナのような、アーティストがライブをするような大規模会場で、1万人規模のお客さんがチケットを買って観戦しているんです。アーティストとのコラボも増えてきていて、例えば先日の『VALORANT』というゲームの国際大会では千葉雄喜さんがコラボ楽曲を披露していましたし、K-POPとの取り組みもあります。エンターテインメントとしての広がりを強く感じますね。
Celeina:最近はファンの方々も「推し活」のように楽しんでいるそうですね。
Yossy:そうなんです。以前は観客も男性中心の世界でしたが、今はアイドルを応援するように女性ファンがネームボードを掲げて声援を送る光景も見られます。本当にすごい変化だと思います。
Celeina:eスポーツの魅力がますます気になってきました。さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、明日スタジオにお越しいただくお友達紹介してもらっています。Yossyさんが紹介してくれるのは、どんな方ですか?
Yossy:eスポーツの現場で通訳を務めているスイニャンさんをご紹介します。
Celeina:ありがとうございます。「FIST BUMP」、本日はeスポーツニュースサイト『Negitaku.org』を運営されているYossyさんにお越しいただきました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann