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偶然が重なって生まれたキューピー人形の細密画
Celeina:本日、スタジオに作品をお持ちいただいています。こちらは高さ50cmほどのキューピー人形ですね。非常に細かい細密画が全体に描かれています。頭のてっぺんから足の裏まで、360度びっしりと模様があります。
久喜:大きく分けると11のセクションになります。お腹、背中、腕の表裏、足、頭といった具合に分けています。
Celeina:この人形は黒1色で描かれていますが、どのような道具を使っているのですか?
久喜:ただの細マッキーで描いているだけです。誰でも今日から挑戦できますよ。
Celeina:驚きました。線を何重にも重ねて描かれているのですね。
タカノ:よく見ると、魚や植物、目のモチーフなども描かれていますね。腕にはレンコンや蓮の花のような模様もあります。
久喜:見る人の解釈は自由であってほしいので、そう感じてもらえるのは嬉しいです。
タカノ:描く際には、あらかじめ完成図を思い描いているのですか?
久喜:いえ、特に完成図はありません。描き進める中でどんどん広がっていきます。
Celeina:このキューピー人形は著作権フリーなんですよね。こちらをモチーフに選ばれた理由はありますか?
久喜:コロナ禍で外出ができなかったとき、家の床に30cmほどのキューピー人形が転がっていたんです。それを見て「描いてみよう」と思ったのが始まりです。それがプロトタイプとなり、その次に64cmのキューピーに描いたのが今日の作品です。
タカノ:出会いやきっかけなど、すべて偶然が重なっていますよね。
久喜:本当に多くの方のおかげです。