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日本コロムビアの豊富な音源を海外に発信する「J-DIGS」
Celeina:遠藤さんが手掛けている「J-DIGS」とはどんなプロジェクトですか?
遠藤:うちの会社は長い歴史があり、音源も沢山あるのですが、それを海外の人にもっと知ってもらいたいと思っていて。それで、若いスタッフと一緒に情報や音源を、InstagramやYouTubeを中心に発信していくというプロジェクトになっています。レコードの再発も「J-DIGS」のブランドのもとでやっていて、先程の『華麗なるエレクトーン』のアナログ盤も「J-DIGS」のシリーズの一環として出しています。
タカノ:海外で人気のあるアーティストはどのような方がいますか?
遠藤:最近では、POiSON GiRL FRiEND が人気ですね。テクノやトリップホップにフレンチポップスを融合した音楽をやっていて、日本コロムビアでは1993年にCDを出したんです。ここ数年で欧米や中国で人気が出ていて、今まさにヨーロッパでツアー中です。
タカノ:どうして今のタイミングで人気が出てきたんですかね?
遠藤:これが不思議で。シティポップ系は結構ブームに乗って人気が再燃するという流れがあるのですが、これはシティポップとも全然違いますし、独自の動きで特にきっかけが見えていないんです。
タカノ:そうなんですか。やっぱり口コミとかでじわじわと広がっていったのかな。
遠藤:ちょうどそれを受けて、今月の頭にレコードで発売することになりました。当初はCDでしか出してなかったので、初レコード化という形になりますね。
タカノ:不思議な感覚ですよね。海外で話題になって、それで知るという方も多いと思いますし。逆輸入的な感じですかね。
Celeina:インターネットが気軽にアクセスできるデータベースになり、どんどん海外とのカルチャーのやり取りが増えたことによって、色々な人のフィルターを通して自国の文化や音楽を知れるというのは、嬉しいことですよね。
タカノ:「J-DIGS」のWEBページを見ていると、すごく新鮮な気分になりますね。ジャケットがずらっと並んでいるんですが、海外からアクセスしているような気分になるというか。
Celeina:リスナーの皆様も、そのサイトを通して新しい音楽に出会うきっかけになるかもしれないですね。
遠藤:日本の知っている歌謡曲のシンガーとかでも、そういったフィルターを通して聴いてみると、また面白く聴こえたりすると思います。