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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

Vulfpeckのマネージャー兼通訳のヨウヘイは、野球や音楽を通して日本と海外を繋ぐ

2025.8.26

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

8月12日は、番組からの推薦で、Vulfpeckのマネージャー兼通訳のヨウヘイさんが登場。Vulfpeckのコリー・ウォンとの出会いのほか、東京ヤクルトスワローズや神宮球場の魅力などについて伺いました。

Vulfpeckのコリー・ウォンとは幼なじみだった

Celeina(MC):東京ヤクルトスワローズのキャップやユニフォームを着てお越しくださいました。スワローズコーデ、最高ですね!

ヨウヘイ:今日は、コリー・ウォン(Cory Wong)が始球式を務めた時の、ギブアウェイのユニフォームを着てきました。

タカノ(MC):柄がすごく可愛いですね。

Celeina:ちょっとウエスタンスタイルというか。

ヨウヘイ:コリー本人もかなり気に入っていました。

Celeina:先ほど、コリー・ウォンさんのインタビューをオンエアしましたが、コリー・ウォンさんや、Vulfpeckのメンバーを神宮球場に連れて行ったのはヨウヘイさんだったんだとか?

タカノ:つまりフィクサーだという認識でよろしいですか?

ヨウヘイ:楽しいことをしようと思って連れてきただけなんですけどね(笑)。

タカノ:ヨウヘイさんは現在、Vulfpeckのマネージャーも担当されているそうですね。マネージャー兼通訳ということでしょうか?

ヨウヘイ:マネージャーについては、成り行き的に業務をどんどん任されるようになったという形で。「お前マネージャーだよ」とはっきり言われたわけではなくて、「面白いことがあったらブッキングしてきて」と言われているんです。

Celeina:コリーさんとは、そもそもどんな関係性だったんですか?

ヨウヘイ:もう25〜30年前くらいの話なんですが、私が父親の仕事の関係で小学校2年生から中学1年生までアメリカ・ミネソタ州に住んでいたんです。当時住んでいた家の公園を挟んで反対側に住んでいたのが、幼少期のコリー・ウォンだったんですよ。

タカノ:すごい! コリー・ウォンさんと同級生ということですか。

ヨウヘイ:厳密には学年が1個違うんですが、幼なじみですね。

Celeina:どんな交流があったんですか?

ヨウヘイ:友達として近所の公園でキャッチボールをしたり、 コリーのお父さんが楽器好きで、ドラムセットやベースが家にあったので、みんなでいじったりしていました。

タカノ:コリーさんって、幼少期からギターを弾いていたんですか?

ヨウヘイ:私が記憶している限り、コリーは小学校から中学校くらいまでベースをやっていましたね。学校のジャズバンドにも所属していました。私はトランペットをやっていたんです。

タカノ:音楽仲間でもあったんですね。もしかしたらヨウヘイさんがVulfpeckのメンバーになっていた世界線もあったかもしれないですね。

Celeina:ヨウヘイさんが日本に帰国されてからは、繋がりはあったんですか?

ヨウヘイ:対面での交流は全くなくなってしまっていたんですが、MySpaceとかFacebookなどのSNSでずっと繋がっていたので、お互いにどこで何をしているのかは何となく知っているくらいの関係性でした。

Celeina:今の時代ならではですね。今日、公開生放送のスタジオに気になるものをお持ちいただいているんですが、それは何ですか?

ヨウヘイ: これは当時の中学校のイヤーブックです。アメリカの場合、卒業アルバムではなくて、毎年こういう全員の写真を撮った本を作るんですよ。

タカノ:当時のヨウヘイさんとコリーさんが映っているということですね。

Celeina:中学1年生のコリーさんがいらっしゃいます! 眼鏡をかけていて、マッシュルームカットが似合っていますね。貴重な資料をお持ちいただきありがとうございます。

ヨウヘイ:みんなの寄せ書きのページには、今とほとんど変わらないコリーのサインが書いてあるんですよ。

Celeina:中学1年生の頃からサインが仕上がっていたんですね。カリスマ性を感じます。

ヨウヘイ:その頃の中学生って、みんな「自分が有名になったらこういうサインにしよう」みたいなことを考えがちだったと思うんですが、その時に作ったサインを今でも使っているみたいです。

コリーが『フジロック』出演のため来日したのをきっかけに、25年ぶりに再会した

タカノ:ヨウヘイさんがコリーさんと再会したのはいつ頃だったんですか?

ヨウヘイ:2023年にコリーが単独で『フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)』に出演するために来日した時ですね。彼の通訳を担当することになったので、羽田空港に迎えに行って、25年ぶりに再会しました。

タカノ:感動の再会ですね。Facebookで繋がっていたから連絡が取れたということですよね?

ヨウヘイ:そうですね。 実はコリーは、コロナの影響で開催されなかった2020年の『フジロック』にブッキングされていたんです。当時、急にFacebookで「ヨウヘイ東京にいる? 今度夏に行くから会おうよ」という連絡が来て。「観光なら案内するよ」って返事をしたら、「いや仕事で『フジロック』でプレーするんだ」という話をされたんです。僕自身『フジロック』には長年行っていたので、そこから話が盛り上がったんですよね。

その時は『フジロック』自体が流れてしまったんですが、改めて2023年に来日することになったので、そこで晴れて通訳担当としてコリーと再会して、一緒に『フジロック』に行きました。それ以降も、コリーが日本でツアーをやる時には通訳を担当しているので、縁が繋がっていますね。

Celeina:ヨウヘイさんが全部横について、マネージャーとして帯同していらっしゃるんですね。

ヨウヘイ:マネージャーとしてというよりは、本当に友達として隣にいるみたいな感覚なんですけどね。

コリーが神宮球場で野球観戦をして感じた、観客のエンゲージメントの高さ

Celeina:そんなヨウヘイさんがコリーさんを神宮球場に連れて行ったのが2023年とのことですが、 ヨウヘイさんはもともと東京ヤクルトスワローズファンなんだそうですね。

ヨウヘイ:初めて見たプロ野球の試合が、1993年ぐらいに神宮球場で行われたヤクルト対広島戦だったんです。そこで古田選手に憧れて、アメリカに行ってからは、リトルリーグでずっとキャッチャーをやっていました。

タカノ:日本の野球を初観戦したコリーさんの反応も伺いたいんですが、どうでしたか?

ヨウヘイ:やっぱりアメリカの大リーグの観戦の仕方とは全然違うんですよね。彼の言葉を借りると、「エンゲージメントがすごく高い」と。観客の皆さんが1つ1つのプレーをちゃんと見て、プレーに沿った応援歌をその場でみんなで暗唱して歌えるのが素晴らしいことだ、と言っていました。

コリーは、日本でライブに来る観客にも通ずるものを感じたみたいです。日本の観客って曲間にシーンとなったりするから、盛り上がっていないんじゃないかと思ったりすることがあるらしいんですよ。でも、野球観戦を通じて、観客はエンゲージメントが高くてリスペクトしていて、集中してライブを観ているからこそ、野次らないし騒がないし、静かに聴いているんだというのを体感したみたいで。エンターテイメント業界にいるコリーとしては、感じるものが大きかったみたいですね。

Celeina:東京ヤクルトスワローズの試合を見たおかげで、日本でのライブがさらに良いものになったと言っても過言ではない?

ヨウヘイ:そうですね(笑)。私としては、日本にまた来てほしいと思っているんです。そのために、日本で色々な楽しいことを仕掛けようとしていますね。

タカノ:素晴らしいです。その1つがコリーさんの始球式ですよね。これもヨウヘイさんが仕掛人なんだとか。どういう繋がりがあったんですか?

ヨウヘイ:本当に色々なご縁が重なって実現しました。私は本業でコンサルティングをやっているんですが、そこの会社に東京ヤクルトスワローズの元ピッチャーの久古健太郎選手が在籍していて、仲良くさせていただいていたんです。今は会社を辞められてしまったんですが、久古さんは「何かあったら言ってね」とずっと言ってくださっていて。なので、「コリー・ウォンという人がいるんですが、始球式とか何かイベントはできないですかね?」みたいな話をしたところ、繋いでくださって。去年の11月くらいから日程や手順を確認しながら、今年の5月にやっと固まって、実現できました。

Celeina:コリーさんが始球式に登場した写真を見た時に、「何があってこうなったの!」と驚いたんですが、今謎が解けました。最後に、ヨウヘイさんにとっての東京ヤクルトスワローズ、そして神宮球場の魅力を伺いたいです。

ヨウヘイ:コリーも言っていたんですが、神宮球場の魅力は、夕暮れ時や夜の街と一体化したスタジアムであるということが大きいかなと。風を感じながら東京の夜景を見つつ、試合の応援歌を聞いて野球観戦できるというところが非常に魅力的だと思っています。海外から見るとかなり珍しいと思うので、どんどん海外に発信をしていきたいですし、日本の野球が海外に出ていくといいなと思っております。

Celeina:観光スポットみたいな感じで、これからもっともっと盛り上がったら嬉しいですね。さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?

ヨウヘイ:同じく音楽業界の、ビクターエンタテインメントの書川政樹さんという方を紹介できればと思っております。

Celeina:音楽繋がりということで楽しみですね。明日は書川政樹さんをお迎えしたいと思います。「FIST BUMP」、今日お迎えしたのは、通訳のヨウヘイさんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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