メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

キャンドル空間アーティストのミナイマサシにとって、『フジロック』は人生のスパイス

2025.8.4

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。7月7日から、7月24日までの3週間は、「『フジロック』でつながる友達の輪」ということで、『フジロック』で出会った! 一緒に行くよ! そんなお友達でつないでいただきます。

7月9日は、音楽レーベル「para de casa」のマツナガツヨシさんからの紹介で、キャンドル空間アーティストのミナイマサシさんが登場。脱サラしてキャンドルを作り始めたきっかけのほか、『フジロック』の会場制作の裏側についても伺いました。

会社員からキャンドル空間アーティストに転身

Celeina(MC):マサシさんは2011年よりキャンドル制作を始められ、2017年にはキャンドル・ジュンさんのアシスタントとして、『フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)』をはじめとした、大規模フェスの演出に携わり始めました。独立された後は、自身のキャンドル制作や個展、音楽ライブ演出、結婚式、さまざまなイベント装飾を手がけながら、ブランド「MINAI」を立ち上げ、社会問題に対するプロダクトの制作も行っていらっしゃいます。そして、マサシさんは恋愛リアリティショー『LOVE TRANSIT』に出演されていたんですよね。

マサシ:はい。間違いございません。

Celeina:こうしてお会いできてうれしいです。J-WAVEをよく聞いてくださっていると伺っておりますが、この番組もお聞きいただいているそうですね。

マサシ:いつも聞いています。制作中も移動中も、常にJ-WAVEを流しています。

タカノ(MC):まずはキャンドルを作り始めたきっかけについて教えていただけますか?

マサシ:もともと会社員として働きながら、音楽活動もしていました。ある時、キャンドルが灯された空間で演奏をしたんですが、その空間が非常に素晴らしいと感じたんです。キャンドルのある空間が心に強く響き、それをきっかけに制作を始めました。

タカノ:当初は趣味として始められたということですね。

マサシ:はい。本当に自分の「素敵だな」と感じた空間への興味から始まりました。

タカノ:どのようなタイミングで、「キャンドルで生きていこう」と決意されたのでしょうか?

マサシ:当時は会社員でしたが、29歳の頃、「必ずしもお金を稼がなくてもいいのでは」と考えるようになり、自分の人生を改めて見つめ直した結果、「本当にやりたいことをやろう」と決めたんです。そして、自分の心に刺さったキャンドルと空間の演出に全てをかけようと、思い切って会社を辞めました。

Celeina:ご自身でリセットボタンを押すというのは、大変な覚悟が必要なことですよね。

『フジロック』のボードウォークの装飾が印象的

タカノ:『フジロック』にはいつから参加されたのですか?

マサシ:2017年からです。

Celeina:初めて参加された際の雰囲気はいかがでしたか?

マサシ:正直、楽しむ余裕はまったくありませんでした。仕事としての参加であり、制作に追われる毎日で大変だったという印象が強いです。

タカノ:制作というのは、キャンドルのことですか?

マサシ:PYRAMID GARDENのエリアに1週間前から入り、キャンドル以外にも、ゲートやステージ演出、お店など、エリア全体の制作を担当しました。椅子の準備など、細部に至るまで全ての準備を行なうことに驚かされました。

Celeina:PYRAMID GARDENの出店ブースや建物の雰囲気は、まるで小さな商店街のようで素敵ですよね。その空間全体が、色々な人の手によって演出されているということなのですね。

マサシ:そうですね。初めての年は、多くの人が関わりながら空間を作り上げていることを実感できた年でした。とても楽しく、同時に大変でもありました。

タカノ:他のエリアには足を運べなかったのですか?

マサシ:はい、まったく行けませんでしたね。キャンドルの転換などの仕事が多く、昼休憩の時に少し出られる程度でした。

Celeina:2018年には少し余裕が出てきたと伺っています。その際は会場を見て回れましたか?

マサシ:その時は、他のエリアも見て回れました。ライブも楽しめましたし、『フジロック』の全体像を知って、「こんなに広いのか」と驚かされました。

Celeina:PYRAMID GARDENから一番端まで行こうとすると、1時間ほどかかることもありますよね。

マサシ:その道のりを通って、皆さんが訪れているのだと実感しましたね。

タカノ:お仕事柄、装飾などが気になったりしますか?

マサシ:はい。どういう装飾やライティングがされているのか、とても気になります。空間の中で人がどのような気持ちになるのか、つい観察してしまいますね。

Celeina:『フジロック』で印象的だった装飾や演出はありますか?

マサシ:ボードウォークのエリアの装飾はとても印象に残っています。

Celeina:森の中が照らされて、木々に飾りが下がっていたりして本当に綺麗ですよね。

マサシ:自然との調和を意識しながら、多くの人が丁寧に作っているのだと感じられて、非常に興味深いです。どうやって作られているのか、裏側が気になってしまいます。

タカノ:2019年と2023年にも参加されたとのことですが、印象に残っているエピソードはありますか?

マサシ:飲食店を出している友人の手伝いをしたり、遊びに行ったりもしました。最初の頃の大変さとは違い、知り合いも増えて、まるで「ホーム」に帰ってきたような感覚を覚えるようになりました。会場で「お疲れ様」「乾杯」といった交流が増えたことで、「ただいま」と言えるような感覚になったのが大きな変化です。

タカノ:僕も今年が3回目なのですが、「ただいま」と言う準備ができています。『フジロック』ならではの、人と人との距離が縮まる感じが素晴らしいですよね。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS