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人と一緒にいることを選択できる空間を広げていきたい
Celeina:今住んでらっしゃる方や利用されている方は、どこからこの「かみいけ木賃文化ネットワーク」のことを知ってくれるんでしょうか?
山本:会員さんのことをメンバーと呼んでいるんですけど、メンバーが開催するイベントから知ってくれる方が多いです。あとは私たちが主催している『七輪』という、みんなで七輪を囲んでご飯を食べる会があるんですけれど、そこに参加してくださったことがきっかけになったり、アトリエを探している方がWEB検索で辿りついてくださったり、色んな経路でいらっしゃっています。

タカノ:今、WEBサイトの方を見させていただいているんですが、「七輪を囲みながらサッカーを観ていると、いつの間にか近所の知らない人が増えてました。」と書かれていて。すごくいいですね。
山本:ワールドカップなどの国民的なスポーツイベントは、スポーツバーとかで見るよりも、地元の人と一緒にだからこそフラットに緩く見られるような人もいるようですね。
Celeina:かつてテレビが1家に1台あるのが当たり前ではなかった頃に、テレビを持っている誰かの家にみんなで集まって、スポーツ観戦していたというエピソードを昔話で聞いたりするじゃないですか。その感じを少し体験できるような、素敵な空間ですね。
山本:人と一緒にいることを自分で選択できるということが、幸せを感じることに繋がっているのかなと思っています。
タカノ:この「かみいけ木賃文化ネットワーク」からまちにはみ出すだけではなくて、まちと人々もこっちにはみ出して、入り込んできている感じがいいですね。
山本:そうですね。持ち込みの企画なども生まれたりしています。
Celeina:それから、「くすのき荘」にはカフェもあるんですよね?
山本:はい、3年前に作った「喫茶売店メリー」というコミュニティカフェがあります。「山田荘」も「くすのき荘」も、住まいやアトリエとして会員さんが使う場所で、一般の方が自由に出入りできる施設ではなかったんですが、そこをオープンな空間にするために開いたカフェです。近所の方も、遠くからここを目指してきてくれる方も、営業時間にふらっと来てアトリエなどを見られるようになっています。


タカノ:遊びに行きたいですね。ここまで聞いていて、すごく楽しそうだと思いました。
Celeina:ちなみに、今後の目標も決まっていたりするんですか?
山本:カチッと決まっているわけではないのですが、私たちの地域には「山田荘」のような風呂なしアパートや空き家が結構あるんですよ。そういった眠っている地域の資源を私たちに預けてもらって、暮らしてくれる方だったり、アーティストさんやクリエイターだったり、まちの中でその場所を活かしてくれる人とマッチングさせることで、この場をどんどん広げていきたいと思っています。
Celeina:いいですね、ありがとうございます。お話を伺って、山本さんの手によってまちがどんどんキラキラしていく感じがしました。
山本:ありがとうございます。でも、僕のおかげじゃなくて、本当にみんなのおかげというか。ここに参加してくれたり、関わってくれたり、応援してくださる方のおかげでいろんな出来事が発生している感じがして、ぜひこれを広げていきたいなと思っています。
Celeina:「FIST BUMP」、今日は「かみいけ木賃文化ネットワーク」共同代表の山本直さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann