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まちづくりは歴史や背景を理解することから始まる
タカノ:その地域の歴史や人々の思いをきちんと受け止めて理解して、それを新たなかたちで引き継いでいくというのは、簡単ではないように感じます。
飯石:そのまま放置されてしまうと、どんどん風景が変わってしまいますし、新しい建物ができたあとでは、その場所がかつて何だったのかに気づけないこともあります。だからこそ、その土地で何があったのか、どんな文化が育まれていたのかを意識していきたいと強く思っています。
Celeina:まちづくりに取り組む際には、まずはその土地の歴史や背景を理解することから始めるのでしょうか?
飯石:はい。そういった視点も大切にしています。
タカノ:このプロジェクトを10年にわたって続けてこられたとのことですが、これからもさらにアップデートしていく予定でしょうか?
飯石:そうですね。今年も新たな取り組みを予定しています。現在取り組んでいるのは「循環(サーキュラー)」というテーマです。近くの小学校の体育館の床材を使って、ファニチャーを作ったりしているんです。また、マーケットを開く際にも、どうすればごみを出さずに済むのかを考えながら進めています。そうしたアクションを通じて、訪れた人たちが、それぞれの暮らしの中でも実践できるようなきっかけを生み出していけたらと考えています。そういったアクションを、道路のように誰にでも開かれた場所で行うことに、大きな意味があると思うんです。
Celeina:地域の歴史や文脈を大切にしながら街を整え、人々に「循環」という考え方を届けて、未来へとつなげていく取り組みなんですね。
飯石:綺麗にまとめていただきありがとうございます(笑)。
Celeina:すごく素敵な取り組みだなと思いました。さあ「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、明日スタジオにお迎えする方をご紹介いただいています。どなたをご紹介くださいますか?
飯石:「かみいけ木賃文化ネットワーク」共同代表の、山本直さんです。池袋から1駅離れたところに、上池袋という少しニッチなエリアがありまして。そこで、地域の拠点をつくり、七輪で食材を焼いたり、広場のように活用したりと、さまざまな活動をされている面白い方です。
Celeina:ありがとうございます。明日は「かみいけ木賃文化ネットワーク」共同代表の山本直さんにご出演いただきます。「FIST BUMP」、本日のゲストは、池袋駅東口のグリーン大通りをはじめとする都市デザインに携わっている飯石藍さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann