グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
7月2日は、建築家のアリソン理恵さんからの紹介で、池袋駅東口のグリーン大通りなど、都市デザインの仕事を手がける飯石藍さんが登場。使われなくなった公共空間を再活用する活動内容のほか、道路の新しい使い方を考えるプロジェクト「IKEBUKURO LIVING LOOP」についてや、まちづくりをする時に大切にしていることについても伺いました。
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使われなくなった公共空間を、色んな人の思いを受け継ぎながら再活用する
Celeina(MC):飯石さんは、パブリックスペースに関する実践型メディア「公共R不動産」で、クリエイティブな公共空間の活用に関する編集や企画を行うほか、全国各地の自治体と連携した公共空間の活用プロジェクトの伴走にも取り組まれているそうです。具体的には、どのような内容の仕事になるのでしょうか?
飯石:少しイメージしづらいかもしれませんね。たとえば、公園や廃校になった学校などを例に挙げることができます。生徒数の減少によって閉校した建物が、今は使われないまま残っていることが多いのです。でも、そうした場所には多くの人の思い出が詰まっていて、何もしないのはもったいないよね、ということで、地元の方々や企業の方たちと一緒に、どうすればその空間を再び活かせるかを考えるような取り組みを行っています。
また、そうした活動をメディアとして発信することで、使いたいと思っている人と、活用してほしいと考える行政など、さまざまな人たちの間をつなぐような役割も果たしています。
タカノ(MC):本当に大切なことですね。土地や建物が余っていても、うまく活かさなければ失われてしまうこともありますし。
飯石:そうですね。そして、何よりも多くの方の記憶が宿る場所であることが多いので、そうした思い出をすべて白紙に戻して建て替えてしまうのではなく、何かしらの形で受け継いでいけたらと考えています。
Celeina:実際に、そうした廃校になった校舎をどのようにして再び活用しているのでしょうか?
飯石:全国でさまざまなケースがあるんです。たとえば、教室を細かく区切って宿泊用の部屋にすることで校舎をホテルにリノベーションしたり。あとは、地域への移住を希望するクリエイティブな方々がアトリエ兼ギャラリーとして使ったり、コワーキングスペースとして活用されたりするケースも増えてきています。