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ラジオの面白さは、リスナーと一緒にうねりを育てていくこと
Celeina:ラジオでは、その場でのセッションというか、瞬発力のようなところも問われるじゃないですか。タカノさんとも、「ラジオってちょっとスポーツっぽい部分もあるよね」という話をすることがあって。そういった瞬発力は、年々キャリアを重ねる中で身についてきたものなのでしょうか?
堀内:瞬発力というか、「オンエア始まります」とか言われたら、ちょっとだけ楽しいじゃない?
タカノ:テンションが上がりますね。
堀内:ちょっと上がるじゃないですか。そこが常にスタートの種としてありますよね。そして、いい曲とか面白い話で、だんだんその種に水をくれる人たちがいて。そうやって、気がつくとラジオがグルーヴしていくんだよね。そこがラジオのすごく面白いところで、リスナーさんたちも同じように、何かうねっていくんですよ。その反応はここまで入ってきて、一体感の中でその一瞬だけ時間を共有するじゃないですか。その興奮がやっぱり面白いというか。
タカノ:それは、前田章太郎さんも同じことを言っていましたね。『GRAND MARQUEE』が始まって、どういうふうにやっていけばいいかなど、僕が前田さんに色々と相談していた時期があったんですが、そのときにグルーヴの話は結構されていました。リスナーさんとのグルーヴもそうだし、ディレクターとのグルーヴもそうだし。
堀内:うねらない時って、例えば台本のページを1枚1枚片付けていくみたいな感じなんだけど、これって別に面白くないんだよね。ただ本当に面白いときは台本とか進行は関係ないし、のめり込んでいるじゃないですか。
タカノ:わかります。だって今も、完全に台本は無視してしまっていますもんね。
堀内:そうなんですよ。そういう渦に巻き込まれているときの方が、何を喋ったかそんなに覚えてなかったとしても、何か楽しかったなとか、何か心に残ったなとか、そういう印象が残るんじゃないかな。
タカノ:ありがとうございます。今、すごく大切な時間をいただいている。この時間は本当に宝物にしたいと思います。
堀内:タカノくんは誠実だよね。誠実な人間性が突然僕を襲ってくるよ(笑)。もちろん100%ありがたいし嬉しいし、僕もそれぐらい誠実な態度でシンヤさんに返そうと思う。それに、この番組にもその人間性は出ていますよね。