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ダンスアーティストのハラサオリは、ダンスを「道具」に問題提起するような作品を作る

2025.6.20

#STAGE

大学時代にデザインを学んでいたことで、今のパフォーマンスのスタイルが出来上がった

Celeina:そういったパフォーマンススタイルにたどり着いたのは、何かきっかけがあったんですか?

ハラ:元々はデザインを勉強していたことがきっかけでした。グラフィックデザイン、都市デザイン、家具を作るプロダクトデザインなど、デザイン全般を美大で学んでいたんです。デザインって、「体をどうやって誘導してあげるか」という考え方なんですね。例えば、ビルの中にあるサインをデザインする場合は、どの順番で、どの色で作るとわかりやすく伝わるか、ということを学んだんです。

そういう考え方に触れているうちに、だんだんと身体の方が面白いと感じるようになって。大学卒業頃に「環境を知覚する身体の方から芸術表現ができないだろうか」と考えるようになったので、ダンサーとして活動するのはすごく遅かったです。小さい頃からずっと鍛錬してきたわけではないので、だからこそコンセプチュアルな振り付けについて考えています。

タカノ:そんなハラさんの最新のソロ公演が、6月にあります。こちらではどんなことをされるんですか?

ハラ:三軒茶屋のシアタートラムという劇場で、『プレイ・モデュロール』というパフォーマンスをします。レクチャーパフォーマンスという形式で行うんですが、『TED Talks』を思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。『TED Talks』のパフォーマティブなレクチャーとしてのエッセンスを取り入れつつ、そこにダンスや音楽が介入してきたり、照明の演出があったりするような、本当に複合的なスタイルのパフォーマンスを上演します。

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