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リスナーからの相談には、なるべく新しい視点の回答をできるように心がけている
Celeina:ポッドキャスト『佐伯ポインティの生き放題ラジオ! 』でも、リスナーさんからのお悩み相談を受けていらっしゃる印象があります。こちらはどんなお悩みが多いですか?
ポインティ:もう多岐にわたりますね。それこそ恋愛や猥談の相談も来るんですけど、自分の趣味にまつわることから、親や転職とか、人生の大きい意思決定にまつわるものまでいろんな相談が来ます。
Celeina:印象的だったものはありますか?
ポインティ:色々あるな。ポッドキャストをまとめて『おいでよ ポインティの相談天国』という本にしたんですよ。

Celeina:今日持ってきていただいていますね。
ポインティ:これは主に前半の回に来た相談の中で、印象的だったものや、まとめておきたいものを50通入れているんですが、ジャンルは様々なんです。例えば「面白い小説の書き方って何ですか?」と聞かれたことがあるんですけど、「小説家じゃないのに!」と思ったりして(笑)。でも一応、こういう感じかなと答えたりしました。あとは、「仕事できない上司がいて困っちゃう」とか、「友達になりたいんだけど、そもそも友達って何?」とか、色々とありましたね。
タカノ:ポインティさんの切り返しが巧みですよね。何か心がけていることとか、悩みを受けるにあたって大切にしていることはどんなことですか?
ポインティ:一発目に思いつく答えって、普通に自分でもわかっているし、周りの友達にも言われていると思うんですよ。 例えば、「モラハラ気味の彼氏がいて、でも大好きでどうしよう……」みたいな相談があった時に、「別れた方がいい」というのは相談者自身も思っているし、友達も言うと思うんですよ。
でもそういうわかっていることを、自分は言わないようにしています。わかっていることを言うのって、相談者の人に対して「もしかしてわかってないんじゃないの?」というメッセージにもなってしまうと思うんですよね。ちょっと舐めているというか。だからそういうのはしたくなくて。相談してくる人は、そんなことはわかっているのを織り込み済みで、どうしたらいいんだろうって悩んでいるわけですよ。人が悩む時ってA方向とB方向に引っ張られて葛藤して、どっちに行けばいいかわかんないからここにいるしかない、みたいな状態になっている。そこで、できればC方向が示せたらなという考え方をしています。全然そうできていない相談もあるんですが。
タカノ:相談者の方を1回受け止めて、褒めるところは褒めてからアドバイスされているのがすごくいいなと思います。