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フレッシュな感性や豊かな発想が評価される草月展で、新人賞を受賞
タカノ:そして2004年には草月展で新人賞を受賞されましたが、いけばなのコンテストではどのような審査が行われるのでしょうか?
大泉:草月展は年に1度開催される大きな展覧会で、テーマはあるのですが、基本的には自由な発想で作品を作ります。新人賞の審査では、外部から2人の審査員が入り、特にフレッシュな感性や豊かな発想に注目して評価されますね。
タカノ:技術だけではなく、個性や創造性が重視されるのですね。
Celeina:エントリー数はどれくらいになるんですか?
大泉:名前は伏せられて、出展後に審査が行われますので、出展者もエントリー数などは把握できないんです。
Celeina:まさに作品そのものが評価される場なのですね。
タカノ:季節の植物を使うといったことも評価に影響するのですか?
大泉:決まった植物を使えば良いというものではなく、見たことのないような新鮮な表現や、見る人に感動を与えるインパクトのある作品が評価されます。
Celeina:2004年に受賞されたときの作品は、どのようなものだったのでしょうか?
大泉:少し珍しい素材なのですが、海綿を使いました。植物素材ではないのですが、それにニューサイランの葉を割いて組み合わせ、ガラスとともに作品を仕上げました。
タカノ:とても独創的ですね。デザインセンスも問われる世界なのだと感じます。
大泉:その時々で、それぞれの感性でいけられていますね。運良く賞をいただけたのだと思っています。