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出張料理人 / 現代美食家のソウダルアは、食を通じて自然と人間が一体となる感覚を伝える

2025.4.21

#OTHER

出張料理人になったのは自然と向き合いたいから

タカノ:早くも大きな気づきを与えてくれましたね。ソウダさんが出張料理人になられたきっかけは何だったのでしょうか?

ソウダ:もともと子どもの頃から料理が好きで、趣味のように続けてきました。出身は大阪ですが、21歳で東京に出てきて、さまざまな飲食店で働きました。カフェ、レストランバー、和食のお店など、いろんなスタイルの店で経験を積み、27歳で独立して自身の店を持ちました。

その後、東日本大震災が起こり、食材の安全性に対する不安が強くなったことで、美味しい料理を提供するという以前に、安全であることの重要性に気づかされたんです。その時に一度店を閉め、もっと自然や生産の現場に触れたいと考えるようになりました。自然と向き合いながら料理をするにはどうすればいいかと考えた時、出張料理人というスタイルが自分に合っていると感じました。思いつきのように始めたのですが、気がつけば今も続けています。

Celeina:ソウダさんのInstagramでは、印象的な料理のスタイルが紹介されていますよね。長いテーブルに白いクロスのようなものを敷き、その上に料理が並んでいますが、あれはどのような演出なのでしょうか?

ソウダ:あの白いクロスは、撥水加工を施した和紙です。ソースなどを直接綺麗に描けるので、大きな1枚の器としても使えます。料理を1皿ずつ盛り付けるのではなく、大きな食卓を共有することで、自然をいただくという感覚をより直感的に体験してもらえると考えています。お皿に盛ると、どうしても自分のものだという「所有」という感覚が生まれてしまいますが、自然は本来、誰のものでもないものなので、皆で囲み、分かち合うというスタイルにしています。

Celeina:哲学が込められているのですね。和紙のクロスの上に広がる料理が1つの風景のようで、食材がオーケストラのようにも見えますね。

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