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余った食材を持ち寄る『サルベージ・パーティ』を10年以上開催
Celeina:ポジティブな印象を受けましたが、何か具体的な活動や取り組みはされていますか?
平井:2013年から『サルベージ・パーティ』、略して『サルパ』というイベントを実施しています。こんなに続くと思わなかったんですけど、始めてからもう10年以上経ちました。家で持て余している食材や、企業が余らせてしまっているものをみんなで持ち寄って、プロの料理人がその場で料理を考えてライブクッキングをするんです。
タカノ:ライブクッキング、かっこいいですね!
平井:シェフもその場で腕組みしながら悩むので、何ができるかわからない。それを楽しみながら、できた料理も楽しむんです。最近ではシェフだけではなくて、集まった人みんなで料理したりすることもあります。
タカノ:いいですね。コミュニケーションも生まれるし。
平井:そうなんですよ。地域の人たちでやることもあれば、会社の中で従業員の方たちがみんなで料理をしたりとか、お昼ご飯を作ったりすることもあります。
タカノ:もっと浸透していってほしいですね。気軽に「サルパしない?」みたいな。
Celeina:「タコパしない?」みたいな感じでね。
平井:僕らも『サルパ』と略されることを計算して名前をつけたんですよ。何か言いたくなるじゃないですか。
タカノ:口にしたくなりますね。友達同士とかで「今週サルパしようよ」と言って、残り物やどうしたらいいかわからない食材をみんなで持ち寄って、アイデアを出しあって。それ自体がプロセスとしてすごく面白いと思います。
平井:料理することも楽しいと思います。あと、例えば「これ余らせてしまったんですけど、皆さんで使ってください」とよく申し訳なさそうに野菜とかを持ってくる方がいるんですけど、それをプロの料理人なら美味しく調理してくれます。例えばキャベツの芯まで使って美味しい料理を作ってくれるので、「芯ってこんなに甘かったんだ」ということを知れたりするんです。次からキャベツの芯まで使って家で真似して作ってみたりもできますし、『サルパ』には幅広い楽しみ方があります。
Celeina:生活の知恵も得られるような感じがします。
タカノ:楽しみながらというのがいいですね。『サルパ』を流行らせたいです。