グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月12日は、「ピースアルケミスト」で非営利株式会社蓮葉果紅の代表を務める成瀬久美さんからの紹介で、BBQ研究家の岩井慶太郎さんが登場。BBQが苦手という経験から研究を始めた経緯や、どんな人でも楽しめるようなBBQにする秘策についても伺いました。
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BBQのネガティブな要素を解決するため20年間研究してきた
タカノ(MC):岩井さんは大手コンサルティングファームの人材育成部門で勤務されながら、BBQイベントの企画やBBQ施設の開発を行う「Share Style BBQ」の代表としても活動されているんですよね。
岩井:はい。BBQのイベントを20年ほど続けています。
Celeina(MC):実は私、悩みがありまして……。BBQの楽しみ方がまだよく分からないんです。4月に友人とBBQをする予定があるので、それまでにBBQを好きになりたいと思っているんです。
岩井:BBQに対して少し苦手意識をお持ちなんですか?
Celeina:そうなんです。立食のスタイルがあまり得意ではなく、みんなで協力して準備することにも少しハードルを感じています。
岩井:何をすればいいのか分からず、戸惑ってしまうということでしょうか?
Celeina:そうですね。どう動けばいいのか分からず、緊張してしまいます。
岩井:実は僕も昔は同じように感じていました。手持ち無沙汰で、周りにどう話しかけていいか分からず、気づけば隅でビールを飲んでいましたね(笑)。
タカノ:意外ですね。岩井さんは、イベントを主催して積極的に動いているイメージでした。
岩井:今でこそイベントを回していますが、最初はそうではありませんでしたね。それに、BBQを苦手に感じる人は一定数いると思います。BBQは日焼けや埃っぽさ、虫、重い荷物、ゴミの後片付けの手間など、ネガティブな要素も多くありますよね。
タカノ:そう言われると、確かに大変な面も多いですね。そうしたネガティブな点は形勢逆転が可能なんですか?
岩井:もちろんです。どうしたらBBQが楽しくなるか、20年間、これらの課題を1つずつ解決していく方法を研究してきました。その中で気づいたのは、BBQが楽しくなるかどうかは環境づくりにかかっているということです。例えばBBQが苦手な方にとっては、何をすればいいのか分からないというのが大きなハードルになっています。
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「美味しい」よりも「楽しい」を重視する
Celeina:そのハードルを下げる方法はありますか?
岩井:1つの方法として、ファシリテーターを1人立てる、または自分がその役割を担うことが挙げられます。「これを一緒にやろう!」と声をかけたり、手持ち無沙汰な人に簡単な作業をお願いしたりすることで、自然と参加しやすい雰囲気が生まれます。
Celeina:なるほど。ファシリテーターがいることで、全員がスムーズに関わることができるんですね。
岩井:そうです。声をかけることで「この人についていけばいいんだ」と安心感が生まれますし、会話のきっかけにもなります。最終的には、BBQを通じて人と自然に仲良くなれる環境ができるんです。「美味しい」も大事ですが、僕は「楽しい」の方を重視していますね。
タカノ:確かにBBQは、お肉を食べる場というよりも、人と交流する場としての側面が強い気がしますね。
Celeina:私の母がアメリカ人なのですが、アメリカではBBQが日常的なものとして定着しています。日本では特別なイベントという印象が強いですよね。
岩井:その違いは大きいですね。BBQは、アメリカでは料理のジャンルのひとつですが、日本では「BBQやろうぜ!」という感じで、レジャーとして捉えられていますよね。だから、日本ではBBQに特別感が生まれているのかもしれません。
タカノ:言われてみればそうですね。
Celeina:興味深いですね。BBQをもっと楽しめる方法があれば、ぜひ知りたいです。