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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

映像ディレクターの菊池謙太郎は、ラッパー達のリアルな子供時代の話を1冊にまとめた

2025.3.15

#BOOK

様々な環境で幼少期を過ごしたラッパー達のリアルな声を収録

タカノ:10人のラッパーが登場していますが、音楽の話だけでなく、子供時代や家庭環境の話も書かれています。取材する上で難しかった点はありますか?

菊池:ラッパーの方々は音楽のインタビューには慣れていますが、子供時代について話す機会は少ないようで、思い出してもらうのが難しいこともありました。センシティブな話題も含まれているので、話したくない内容があれば、本人の気持ちを尊重して削除するようにしましたね。そういったことは丁寧にやろうと心がけていました。

タカノ:ラッパーの方々が菊池さんに心を開いているようで、信頼関係も感じられますよね。特に印象に残っているエピソードはありますか?

菊池:どの話も印象的ですが、東京出身で言うとvalkneeさんとTepa Roucciさんですね。valkneeさんは、Celeinaさんが一緒に曲をリリースされていたKAMIYAさんとも、楽曲を出していますね。

Celeina:チェックして頂いて光栄です!

菊池:彼女は韓国で暮らしていた経験があって、韓国の日本人学校の文化祭の話や帰国子女なりの苦労なんかも印象的でした。Tepa Roucciさんは品川で生まれて5歳でウガンダへ渡り、その後日本に戻ってきた経歴を持っているんですが、ウガンダにいた頃のエピソードには、カルチャーショックを受けました。中学生の頃に、マンゴーの木に石を投げて果実を取っていたという話が出てきたり。

Celeina:なかなか体験できない環境ですね。

タカノ:複雑な家庭環境で育った方々のエピソードもリアルな声で収録されていて、それを知った上でその方々楽曲を聴くとまた違った印象を受けるかもしれませんね。

菊池:そう感じていただけると嬉しいです。

タカノ:ご自身で出版社も立ち上げられたんですよね?

菊池:自費出版という形なんですが、「まわる書房」という名前で、さまざまなものが循環していけばいいなという思いを込めています。

タカノ:この書籍はどちらで購入できますか?

菊池:「まわる書房」のオンラインショップで購入できます。『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』で検索していただくと見つかるかと思います。あとは、個人書店や独立系書店にも置いていただいています。

Celeina:ラップや音楽が好きな方はもちろん、1人1人の人間としてのストーリーも知ることができるので、沢山の方に手に取っていただきたいですね。

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