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色々な言語で韻を踏み、詩の創作に生かす
Celeina:そして佐藤さんは様々な言語で詩の創作も行われているとのことで。
タカノ:すごいですね。日本語以外の言語ということでしょうか。
佐藤:そうですね。メインは日本語なんですけど、それ以外だと、ヒンディー語やウルドゥー語、あとはペルシャ語とか、最近はジョージア語で押韻定型詩という韻を踏んだ詩を書くのも試みました。
Celeina:ちょっと待ってください。色々な言語が出てきましたけど、一体何ヶ国語できるんですか?
佐藤:できるとは言いづらいんですけれども、触ったことがある言語だけだと、50ヶ国語くらいあります。ただ、誰でも図書館に行って本とかを読めば、かじったことにはできるので。
タカノ:いやいや。そこから詩を書くというのが大変ですよね。
佐藤:外国語って勉強していると、「この単語とこの単語が似ていて混同しちゃうな」ということがよくあるじゃないですか。音が似ているなと思ったら、つまりこれとこれで韻を踏めるなと考えるわけですよ。自分になじみがない言語だからこそ、「この単語とこの単語を合わせるとケミストリーが起きそうだな」みたいなアイデアが生まれてくるので、詩の創作に活かしています。
Celeina:なるほど。ゼロベースでその言語に触れているからこそ、母国語と触れ合っている時とは違う感覚が生まれるというか。
タカノ:Celeinaさんも多分そうだと思うけど、英語で喋る時は英語で考えたりするもんね。そうすると日本語の感覚とはまた違う感じでしょ?
Celeina:確かに! そうですね。
佐藤:英語って韻を踏む文化があるじゃないですか。どんなポップソングでもラップでも韻があって、子供でも踏めるという。日本語には韻を踏む文化が英語ほど浸透してないですよね。それがなんか悔しいなと思っていて。 だから自分は日本語で詩を書く時も、「どうやって韻を踏めば美しく響くか」ということを考えます。
Celeina:先ほどのゲストの蔦谷好位置さんとも、ちょうど韻を踏む話をしていましたね。
タカノ:佐藤さんの活動をもっと知るためにはどこにアクセスすればいいですか?
佐藤:一応大学の社会人向け講座で、サンスクリット語を教えているので、そこに来れば、私の語学の授業を受けることができます。
タカノ:オフィシャルホームページとかはありますか?
佐藤:いや、ないですね。友達になってもらえれば、いくらでもこんな話はできます。
タカノ:皆さん、佐藤さんのお友達になるしかないということで(笑)。すごく面白いお話し、ありがとうございました。
Celeina:「FIST BUMP」、本日は大学でインド文学を学びながら、様々な言語で詩の創作も行う、佐藤雄太さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann