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純文学の賞で3度の落選、友人のアドバイスでエンタメ小説の道へ
タカノ:物語の始まりだけではなく、ラストシーンも衝撃的で。金子さんは、これまで純文学畑で活動されていたとお伺いしています。
金子:長らく純文学の賞に投稿していたんですが、最終選考で3度落ちてしまったこともあって、心が折れてしまったんですよね。そこで友達に相談したら「エンタメに転向してみてくれないか」と言われて。それを機に転向して、2年ほどで今回の賞をいただくことができました。
タカノ:作品からも、生きることを考えさせられる純文学的な要素も詰まっているなと感じましたね。YouTubeにてPVも公開されていますが、こちらはどのようなきっかけがあったのでしょう。
金子:メフィスト賞の受賞に伴って、PVを作ってくださることになったんです。まだ本も刊行されていないのに撮影の見学をして、自分の小説が目の前で映像になっていく過程を体験させてもらいました。まだ本も発売されていない段階で映像化されるのは、不思議でしたね。
タカノ:映画の予告編さながらのPVになっているので、小説と合わせてぜひチェックしてみてください。