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作り手側が「丸サ進行」をどこまで意図して制作しているかを妄想
Celeina:それほどまでJILOWさんを熱くさせる丸サ進行の魅力を教えてください。
DJ JILOW:コード進行が綺麗なところがすごくいいなと思っています。ただ、聴きすぎたせいかもしれないですが、作り手側が丸サ進行をどこまで意図して制作しているかを妄想することも醍醐味の1つに感じています。先ほど、タカノさんがおっしゃっていたように、丸サ進行を使うと名曲になりやすいので、アーティスト側もアルバムの全曲を丸サ進行にせず、「ここぞ!」というところで使ったりするんです。だから、アルバムの中のシングルカットされていない曲で丸サ進行が使われていたりすると、後々シングルカットされるのかな、とか考えたりしています。
タカノ:そもそも“丸の内サディスティック”自体もシングルじゃなくて、アルバムの収録曲ですもんね。アルバムの中で、すごく人気が出た曲なんですよ。
Celeina:丸サ進行には、潜在的に心をくすぐるものがあるんですね。私もこの曲いいなと思ったら、丸サ進行を疑ってみます(笑)。
タカノ:でも難しいんですよね。安直に使いすぎると、絶対いい曲になるので、逆にハードルが上がるみたいな。
DJ JILOW:だからマニアックな話になりますけど、一部だけ代理コードを使ったりすることもあります。