グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月27日は、HIPHOP4コマ漫画家のJAYさんからの紹介で、DJ JILOWさんが登場。「丸サ進行縛り」でDJをされているJILOWさんに、約1000曲のストックがあるという「丸サ進行」の魅力と、独自の楽しみ方についてお聞きしました。
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ストックだけで約1000曲。「丸サ進行」に縛ったDJプレイ
Celeina(MC):今日お迎えしたのは、DJ JILOWさんです。JILOWさん、お面を被ってらっしゃいますね。
DJ JILOW:YouTubeをやっているんですが、そのアイコンをそのままお面にしてきました。
Celeina:昨日お越しいただいたHIPHOP4コマ漫画家のJAYさんが、JILOWさんは変なDJをやっていると仰っていたんですが、どんなスタイルでDJをされているのですか?
DJ JILOW:いわゆる「縛りもの」のDJをやっています。グローヴァー・ワシントン・ジュニアの”Just The Two Of Us”や椎名林檎さんの”丸の内サディスティック”で使用されているコード進行は、通称「丸サ進行」と呼ばれているんですが、その丸サ進行の楽曲だけでDJをしています。
Celeina:つまり“丸の内サディスティック”のコード進行で作られた楽曲が、いっぱいあるということですか?
DJ JILOW:いっぱいあります。
タカノ(MC):それらの楽曲をたどっていくと、“Just The Two Of Us”が元にあるということですよね。僕も丸サ進行を使って、曲を作ったことがありますが、名曲ができやすいコード進行ですよね。その縛りでDJをするようになったきっかけは何だったんですか?
DJ JILOW:4年ぐらい前のコロナ禍で、どこのクラブも営業できなくなったので、DJたちが家にこもってYouTubeにミックスを公開するのが流行ったんですよ。クラブの雰囲気に釣られずに自分の好きな楽曲を選曲できるのがいいところで、自分もやってみようかなと思い、始めました。
Celeina:どうして丸サ進行縛りにすると決めたんですか?
DJ JILOW:ミーハーなんですが、テレビ番組に影響されました(笑)。4年ぐらい前に、『関ジャム』(現『EIGHT-JAM』)という番組で、丸サ進行の特集があったんですよ。よく考えてみたら、自分がDJとしてストックしている曲は、丸サ進行の楽曲ばかりだと気づいたんです。そこで、丸サ進行の楽曲で繋げていくDJプレイをするといいんじゃないかと思い、試しにやってみたらアハ体験がありました。
タカノ:ちなみに、JILOWさんが分かる範囲で、丸サ進行の曲はどれぐらいあるんですか?
DJ JILOW:DJ用にストックしている曲があるんですが、そこだけで1000曲ぐらいはあります。
タカノ:そんなにあるんですか! それは日本や海外問わず?
DJ JILOW:問わずです。
Celeina:例えばどんな曲が丸サ進行なんですか?
DJ JILOW:代表的な楽曲だと、小沢健二 featuring スチャダラパーさんの“今夜はブギー・バック”、MISIAさんの“つつみ込むように…”のイントロ、YOASOBIさんの“アイドル”、最近だと、こっちのけんとさんの“はいよろこんで”がそうですね。
タカノ:あと、tofubeatsさんの“水星”やBONNIE PINKさんの“A Perfect Sky”もそうですかね。楽曲全体で丸サ進行を使っているというよりも、一部を変えるということもありますよね。
DJ JILOW:そうですね。部分的に使われている楽曲もあったりします。
タカノ:JILOWさんは、丸サアンテナがすごく発達していますね。
DJ JILOW:街頭スピーカーで流れている曲を聴いて、「これ、丸サ進行だ!」と思ったりします(笑)。