グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
9月19日は、キャンプギアブランド「サンゾー工務店」の三浦蔵人さんの紹介で、今のキャンプスタイルやバンライフの先駆者として、多分野で幅広く活動している、ガレージブランド「CielBleu.」の茨木一綺さんが登場。バンライフを始めたきっかけや、魅力について伺いました。
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車本体ではなくエンジンに興味があった子供時代
Celeina(MC):茨木一綺さんは、ウッドクラフトをはじめ、アウトドアギアからカーカスタムまで幅広く制作されています。また、アートディレクターやクリエイティブディレクターとしても活動されており、アウトドアイベントも手掛けられています。
茨木:10年近くそういった活動をしながら、カスタムカーとアウトドアをミックスしたジャンルを作っていますね。
Celeina:最初に好きになったカルチャーは車なんですか?
茨木:4歳の頃には車に興味がありましたし、小学校時代はおじいちゃんの乗らないバイクを改造していたぐらい、機械が好きだったんですよ。だから、街中でも車を見るんじゃなくて、エンジンに惹かれている子どもでした。
タカノ(MC):20代の時にアメリカへ行かれたとお聞きしていますが、どういった理由で渡米したのでしょう。
茨木:もともとはサーフィンやスケボーで生活していきたいと思っていたんですが、結局メカニックをやりながら暮らしていました。
タカノ:どれくらいの期間アメリカにいらっしゃったのでしょう。
茨木:3年半ほど、カリフォルニアで過ごしていました。気候も乾燥しているので、車も錆びづらくて良いんですよ。やっぱり車天国だと思いましたね。
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「バンライフ」の魅力は、ドライブの時間も楽しくなること
Celeina:茨木さんはキャンプスタイルやバンライフの先駆者として活動されていますが、それらに興味を持ったきっかけは?
茨木:元々アメリカで何泊かのサーフィンに行く時にサソリが怖くて最初に中古で手に入れたのが「MOSS」というブランドのテントでしたが、本格的に始めたのは家族に「キャンプに行こう」と勧誘され続けていたので、付き合いで行ってみたのがきっかけでした。
Celeina:そこから車をバンライフ仕様にカスタムしていくようになるまでに、どういった経緯があったんですか?
茨木:野外音楽選曲家の河合桂馬に、「こういう車作れるよね?」とInstagramの投稿を見せられたんですが、それが海外のバンライフの様子だったんです。それを見て、ここまで本格的なんだったらやってみようと話をして。当時はお互い雑誌で連載をしていたので、企画として「バンライフ」を広めてみようということになったんですよ。
タカノ:「バンライフ」を言い始めるまで、そういったカルチャーは日本になかった?
茨木:車中泊という文化だったので、おしゃれなものじゃなかったんですよね。
タカノ:SNSを拝見させていただいて、車やキャンプギアが凄くおしゃれだなと感じました。
Celeina:自分の好きを連れて行ける点も魅力的です。
茨木:釣りやカヌーのようなアウトドアも好きなんですが、現地に行くまでの時間も楽しくなるのが良いなと思っています。あとは、バンに生活できるような機能があれば、純粋に泊まる場所の選択肢が増えるんですよ。海外でバンライフと言うと、バンで生活をしているというイメージなんですけど、日本だとなかなか住所不定だと生活しづらいじゃないですか。だから、日本だと「バンキャンプ」なのかなと思っています。


タカノ:茨木さんはどれくらいの期間をバンで過ごされたことがあるんですか?
茨木:最近だと10日ほど東北を巡りました。
タカノ:寝心地はどうなんでしょう。
茨木:うちのは結構良いですよ。夏はポータブルクーラー、冬はヒーターがあるので快適ですね。うちのバンにはキッチンがないんですけど、運転席と助手席が回転してリビングができるんですよ。シートが回転するものを探していたら、1970年代のアメ車が見つかったので、それを購入して、夫婦で5年をかけて完成させたバンです。
