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漫画家 / 随筆家の小指は、飾らない姿を見せてくれる「生活地」に惹かれる

2024.9.24

#ART

音楽を聴いて頭に浮かんだイメージを五線譜の上に描く

Celeina:『偶偶放浪記』をぜひ手に取っていただきたいなと思います。本名名義では画家としても活動中ということで、スタジオの方には画集をお持ちいただいております。音楽を聴いて、浮かんだ情景を描いて記録するという、独自の手法を用いられているとお聞きしています。

小指:そんな大げさなものではないんです。音楽を聴いた時に頭に浮かんだイメージや色彩、形などを、楽譜を書くように記録する感じです。

タカノ:めちゃくちゃすごいですよ。

Celeina:これを「score drawing」と呼んでいらっしゃるんですよね?

小指:そうですね。勝手に名前をつけて。

タカノ:五線譜の上にいろんな色使いの絵がありますね。図形だったり、筆でシャッて川のように流れるように描かれた模様のようなものがあったりとか。

Celeina:色使いもすごく美しいです。カラフルで、アースカラーみたいなものもありますね。

小指:口で説明できない分、見て伝わればいいかなと思って。

タカノ:これは曲を聴きながら描いているんですよね。1曲1曲イメージが違うというか。

小指:そうなんです。

Celeina:コラージュみたいで、見ていて楽しいですね。

小指:絵の具とかペンとかでは表現ができないなと感じるところは、頭の中のイメージに近い素材を探して、コラージュすることもあります。

Celeina:例えばどういった楽曲を聴いて絵にしていくんですか?

小指:私が生まれて初めて描いた作品は、ダニエル・ジョンストンさんの”Some Things Last a Long Time”というすごく大好きな曲を聴いて描きました。フリーターをしていた時、バイトの休憩時間にいつもその曲を繰り返し聴いていて。怒られてばっかりだったんですけど、音楽を聴いてボーッとする時間がすごく自分の支えになっていたんです。それで、自分の頭の中ではこんなに綺麗な景色が流れているのに、誰にも伝えられないし、一生フリーターで何もできないんだったら、ちょっと絵に描いてみようかなと思ったんです。

Celeina:初めての作品とは思えないぐらい、エネルギーを感じる作品ですよね。

タカノ:「score drawing」、気になりますね。この画集はどちらで買えるんですか?

小指:恵比寿のNADiff a/p/a/r/tというギャラリーとか、あとは取り扱ってくれている独立系の本屋さんとかでも買えます。でも基本的に流通はしていないので、もしご希望の方がいらっしゃったら私の通販からお送りします。

Celeina:嬉しい。まずは小指さんのSNSをチェックしてという感じで。さあ「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっています。どんな方をご紹介くださいますか?

小指:文筆家のリー・アンダーツさんという方をご紹介させていただきたいと思っています。

Celeina:どんな方なんですか?

小指:リーさんは、お母様の介護というか手助けをしたという体験を本にされたんですけれども、その本の装画を描いた関係で仲良くなったんです。月に1回、「オルタナティブ福祉」という、すごく不思議な福祉イベントを企画されている面白い方で、ぜひ紹介させていただきたいなと思って。

Celeina:ありがとうございます。明日は文筆家のリー・アンダーツさんにバトンを繋ぎたいと思います。「FIST BUMP」、今日お迎えしたのは漫画家 / 随筆家の小指さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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