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アナログならではの機器を操る感覚がある。家電蒐集家の松崎順一が語るラジカセの魅力

2024.9.12

#MUSIC

操作音まで楽しめるラジカセの魅力

Celeina:今日はスタジオにもラジカセをお持ちいただいていますが、こちらはどういった機種なんでしょう。

松崎:これは僕が憧れていた、SONYの「CF-1980Ⅱ」というラジカセです。当時は短波放送をラジオで受信して楽しむBCLブームの最中だったんですが、このラジカセは夜になると世界中の放送を受信することができて。それをカセットテープに収めて、また後で楽しむこともできるんですよ。

Celeina:なぜ夜なんですか?

松崎:短波放送は電離層の関係で、昼間だと遠くの放送は跳ね返って日本まで届かないんですね。でも夜になると、短波を跳ね返す電離層と地表に放送局の電波がジグザグと当たってやってくるんです。

タカノ:ラジカセは、サイズとしては割と大きめで、両手で抱えるぐらいですね。デザインも学校の放送室に置いてありそうな。

松崎:確かに、SONYのラジカセは学校にもよく置かれていた印象です。

Celeina:懐かしい感じがします。今日は松崎さんがいらっしゃるということで、私もカセットを持ってきました。私の母が1950年代生まれなんですけど、アメリカのテープで。

松崎:すごい。カセットのパッケージが海外仕様ですね。

Celeina:見ただけで分かるんですか?

松崎:僕はカセットの修理もやるので分かります。海外製のカセットテープはビスで固定していなくて、接着なんですよ。なので、開ける時にカッターで切らなくてはならないという。

タカノ:せっかくなので聴いてみましょう。

Celeina:『Woodstock: Music from the Original Soundtrack and More』のカセットです。

タカノ:最高! 操作音も良いですね。

松崎:ええ。スイッチをタッチする時の音などがアナログならではの魅力ですし、機器を操っている感覚が確かにあるんです。スマートフォンをスワイプするのはどこか人間的ではないけど、実際にスイッチを手で触ると自分で操作している感じがする。それが良いなと思います。

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