グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月7日は、番組からの推薦で盆踊りアンバサダー「盆バサダー」の佐藤智彦さんが登場。盆踊りの魅力や、初心者でも盆踊りを楽しむコツなどについて伺いました。
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盆踊りを通じたコミュニケーションの場作りを目指し、「盆バサダー」として活動
佐藤:盆オドラーであり、盆バサダーの佐藤智彦、通称「大ちゃん」です! よろしくお願いします。
Celeina(MC):有難うございます。1年ぶりでしょうかね?
佐藤:昨年7月にコメントで出演させていただいて以来になります。
タカノ(MC):その時我々も挨拶させていただきました。今日も素敵な浴衣ですね。
佐藤:今日は曇っているので、明るいオレンジ色の浴衣を着てきました。
Celeina:ハッピーなビタミンカラーで素敵です。
タカノ:今は5月ですが、もう盆踊りが始まるんですね。
佐藤:実は東京は6月にもう盆踊りがスタートするんです。毎年6月13、14、15日に山王の日枝神社で山王祭があって、それと合わせて行われる「山王音頭と民踊(みんよう)大会」という盆踊りがあるんですけど、それに先駆けて今週に僕が携わっている盆踊りを開催する予定です。
タカノ:リスナーの方を代弁させていただいて、「盆バサダー」とはいったい何なんでしょうか?
佐藤:僕は2011年から、盆踊りが生活の中心になっています。我々盆踊りをする人を広く「盆オドラー」と呼んでいるんですが、盆踊りを通した、人と人とのコミュニケーションや地域の活性化を目指して、勝手に盆踊りアンバサダーを意味する「盆バサダー」を肩書きとして使っています。
Celeina:おおよそ地球上で唯一の盆バサダーということでしょうか?それとも今は増えているんですか?
佐藤:実は「盆バサダー」は自分一人だけで、商標登録してあるんですよ。
Celeina:そうなんですね、すごい!
佐藤:盆バサダーと名乗って活動しているんですが、本業はフリーランスで企業のPRをやったり、ライターとして仕事をしています。
Celeina:どうりでお話しがお上手なわけですね。
タカノ:盆バサダーってすごくわかりやすいですよね。ちなみに僕たち、「大ちゃんさん」とお呼びしておりますが、大丈夫でしょうか?
佐藤:ぜひそう呼んでください。ちなみに名前に「大」の字は入っていなくて、体が大きくて周りから大ちゃんと呼ばれるようになったのがきっかけです。
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盆踊りの魅力は、みんなで輪になって同じ振りを踊る一体感
タカノ:大ちゃんさんの盆踊りとの出会いは、社会人になってからなんですよね?
佐藤:10年ちょっと前なんですけれども、友人になぜか盆踊りにハマっている人がいまして、何がおもしろいのか僕は理解ができなかったので、その年の8月の築地本願寺の納涼盆踊り大会に参加してみたんです。当時は炭坑節しか踊れなかったんですが、築地本願寺は同じ曲が2回ずつかかるので、1回目は踊れなくても、2回目は何となく見よう見まねで踊れました。そうしているとやる気が刺激されて、その日のうちに目覚めてしまったんです。その年は東京で20ヶ所くらい盆踊り大会に行きました。
翌年の2012年には、岐阜県の郡上八幡というところで行われる、日本三大盆踊りの1つといわれる郡上おどりに日帰りで行ってみました。郡上おどりは、例年30日ほど盆踊りが行われるんですが、お盆の4日間は徹夜おどりといって朝まで踊るんです。この徹夜おどりの日に行ったところ、ものすごい土砂降りで。帰りたくて仕方がなかったんですが、郡上おどりは災害警報が出ない限り、必ずやる盆踊りなんです。
タカノ:結構ハードですね。
佐藤:嫌だなと思いつつ渋々参加してみたら、みんな楽しそうに踊っていたんです。そこで、どうせ雨に濡れるのも汗で濡れるのも同じかなと思って参戦してみたところ、意外とハイになるというかゾーンに入ってしまったんです。
Celeina:盆踊りにゾーンがあるんですね!
佐藤:同じ振りをずっと踊り続けているとトランス状態になって、朝まで踊り続けました。冷静に考えると、雨が降っている中で朝まで踊るってかなり異常なシチュエーションなんですけれども、脳内物質みたいものが刺激されちゃって、これはもう俺は盆オドラーとして生きていくみたいに勝手に思っちゃったんですよね。
以降は、東京を中心に大体年間100ヶ所ぐらいに足を運んでいます。行ける範囲で地方に行ったりとか、あとマレーシアやハワイなどの海外にも行ったりします。なので、1年のスケジュールがまず盆踊りの日程ありきみたいになっていて、それ以外の日に他のスケジュールを入れるような生活になっています。
タカノ:盆踊りが中心になっているんですね。さっき「トランス状態」という言葉も出てきたと思うんですが、やっぱり一体感みたいなところが魅力なんですか?
佐藤:例えばクラブとかって1つの曲でみんな勝手に踊るじゃないですか。盆踊りだと、みんなが同じ振りで踊るんですよね。なので、シンクロ率100%で踊っている感覚があります。ハイになるというか、他の踊りでは味わえない気持ちよさがあって、それを味わってしまうと、他の勝手に踊る踊りがなんだかつまんなくなっちゃったんですよね。さらに、輪になって踊るということが生み出すパワーみたいな、うねりみたいなものを感じまして、本当に沼に落ちてしまって10年以上経ちました。
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盆踊り初心者でも周りにいる人が振りを教えてくれる
Celeina:私は盆踊りのお祭りにはまだ片手で数えるほどしか参加したことがなくて、その輪に参加して踊るというのも、人生で3分間くらいしかやったことがないんです。その沼に落ちるまでは何分くらい踊ったらいいんでしょうか?
佐藤:3分はきついかもしれないですけど、やっぱり数曲踊ってみるといいと思います。盆踊りの輪には入りづらいと思うんですけど、外側の輪に、曲が終わったタイミングで入っていただくと、意外と踊りやすいです。あとは踊りが上手い人をマークして、その人のちょっと斜め後ろあたりにつくのもいいですね。丁寧に教えてくれる人も多いので、振りがわからなければ聞いているのもいいと思います。あるいは聞いてもないのに教えてくれる人っていうのは必ずいるので、そういう人に育てられて、1度何曲か踊ってみるとハマると思いますよ。
タカノ:僕の場合は、輪に入って踊っている姿を見られているのがちょっと恥ずかしいと思ってしまいます。
Celeina:周りで見ている人がいますもんね。
佐藤:もちろん僕も最初はそうでした。下手な踊りを見られるのが嫌だったんですけど、そのうち見られるのが快感になってきます。中には「私を見て」というふうな踊りをしている人が随分います。
タカノ:一歩勇気を出して踏み込んでみると、違う世界が見えてきそうですね。