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「盆バサダー」の佐藤智彦は、輪になって同じ振りを踊る盆踊りの一体感に魅力を感じる

2024.8.23

#OTHER

盆踊りの魅力は、みんなで輪になって同じ振りを踊る一体感

タカノ:大ちゃんさんの盆踊りとの出会いは、社会人になってからなんですよね?

佐藤:10年ちょっと前なんですけれども、友人になぜか盆踊りにハマっている人がいまして、何がおもしろいのか僕は理解ができなかったので、その年の8月の築地本願寺の納涼盆踊り大会に参加してみたんです。当時は炭坑節しか踊れなかったんですが、築地本願寺は同じ曲が2回ずつかかるので、1回目は踊れなくても、2回目は何となく見よう見まねで踊れました。そうしているとやる気が刺激されて、その日のうちに目覚めてしまったんです。その年は東京で20ヶ所くらい盆踊り大会に行きました。

翌年の2012年には、岐阜県の郡上八幡というところで行われる、日本三大盆踊りの1つといわれる郡上おどりに日帰りで行ってみました。郡上おどりは、例年30日ほど盆踊りが行われるんですが、お盆の4日間は徹夜おどりといって朝まで踊るんです。この徹夜おどりの日に行ったところ、ものすごい土砂降りで。帰りたくて仕方がなかったんですが、郡上おどりは災害警報が出ない限り、必ずやる盆踊りなんです。

タカノ:結構ハードですね。

佐藤:嫌だなと思いつつ渋々参加してみたら、みんな楽しそうに踊っていたんです。そこで、どうせ雨に濡れるのも汗で濡れるのも同じかなと思って参戦してみたところ、意外とハイになるというかゾーンに入ってしまったんです。

Celeina:盆踊りにゾーンがあるんですね!

佐藤:同じ振りをずっと踊り続けているとトランス状態になって、朝まで踊り続けました。冷静に考えると、雨が降っている中で朝まで踊るってかなり異常なシチュエーションなんですけれども、脳内物質みたいものが刺激されちゃって、これはもう俺は盆オドラーとして生きていくみたいに勝手に思っちゃったんですよね。

以降は、東京を中心に大体年間100ヶ所ぐらいに足を運んでいます。行ける範囲で地方に行ったりとか、あとマレーシアやハワイなどの海外にも行ったりします。なので、1年のスケジュールがまず盆踊りの日程ありきみたいになっていて、それ以外の日に他のスケジュールを入れるような生活になっています。

タカノ:盆踊りが中心になっているんですね。さっき「トランス状態」という言葉も出てきたと思うんですが、やっぱり一体感みたいなところが魅力なんですか?

佐藤:例えばクラブとかって1つの曲でみんな勝手に踊るじゃないですか。盆踊りだと、みんなが同じ振りで踊るんですよね。なので、シンクロ率100%で踊っている感覚があります。ハイになるというか、他の踊りでは味わえない気持ちよさがあって、それを味わってしまうと、他の勝手に踊る踊りがなんだかつまんなくなっちゃったんですよね。さらに、輪になって踊るということが生み出すパワーみたいな、うねりみたいなものを感じまして、本当に沼に落ちてしまって10年以上経ちました。

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