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起業家&クリエイターの渡辺薫は、AIが適材適所で活躍する未来を目指す

2024.6.15

#OTHER

観光や司法分野にAIを導入し、人間との良い共存を目指す

タカノ:渡部さんは今、AIを観光に活用されているそうですが、どういうことなんでしょうか?

渡部:今はChatGPTなどで、AIが自動的に言葉を組み合わせて話せるようになっていますよね。テクノロジーが進化すると、必ずいい方向と悪い方向の2つが出てくるんです。先に悪い方向を言うと、エッチな言葉や暴力的な言葉をAIに喋らせたり、ディープフェイクが出てくる。では、いい言葉というのはどんなものかと聞かれた時に、AIにはこんないいことができると証明しないといけないわけです。そうすると、観光案内として話す内容だったら、悪いことは喋らないじゃないですか。

さらにAIは何がいいかというと、1つの言語が話せると、多言語に展開できるという強みがあるんですよ。他言語を必要とするインバウンドの方が、日本の文化や歴史とか知りたくても、観光ガイドがすぐに見つかるわけではないじゃないですか。AIが、街を歩いていると自動的に周辺の観光ガイドをしたら、AIが持つポテンシャルを多くの方に知ってもらえて、いいデモンストレーションになるかなと思いつきました。

タカノ:それはとてもいいですね。その機能はもう利用できるんですか?

渡部:今、プロトタイプとして利用できる状態になっています。HARUKA.AIと打てば、サンプルのAIが出てきます。

タカノ:皆さん、ぜひチェックしてみてください。

Celeina:他に渡部さんが考えられている、AIの活用方法はありますか?

渡部:無限にありますが、僕が本当にやりたいのは司法AIです。AIのいいところのもう1つは、感情が入らないことです。合理的に考えられるので、裁判で人の良し悪しを、AIに判断してもらうことができます。人間の裁判官はとても重要ですが、どうしても感情が入るので、AIがどのように判断したかを1つの参考にしてもらえるんじゃないかなと。それだけでなく、裁判は2割司法と言って、8割の人が諦めて裁判をやりません。弁護士費用を理由に泣き寝入りをして捨てられてしまった訴訟をAIの力で助けてあげられるんじゃないかなと考えています。

さらに重要な問題として、裁判所では裁判官が朝から晩まで、過払い金や離婚調停といった裁判も全部やっています。志高く法学部へ行って裁判官になった日本の優秀な人材が、過払い金などの訴訟を朝から晩までやっていると、志も折れてしまうんじゃないかなと思います。だから、そういった訴訟は全部AIにやらせて、人間には人間にしかできない事件を扱ってほしいという思いもあります。そういう形で、AIをうまく活用してもらいたいですね。

Celeina:思いもよらなかった分野でした。渡部さんは適材適所でAIと共存していく未を考えていらっしゃるんですね。

タカノ:では、ここで1曲お届けしましょう。渡部さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでいただきました。どんな曲でしょうか?

渡部:ゲームが好きなんですが、特に好きなサッカーゲームの『FIFA 22』に入っている、アレス・カーターの“Out Of Lives feat. Charlotte Haining”です。

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