グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
2月13日は、ドラマーとしてPEALOUTなど様々なバンドで活動し、今では東京・下北沢のライブハウスCLUB Queでブッキングも担当する高橋浩司さんが登場。The Clash好きの一面もある高橋さんに、The Clashとの出会いや魅力、著作である『ぼくはザ・クラッシュが好きすぎて世界中からアイテムを集めました。』などについて伺いました。
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黙々とThe Clashのアイテムを集めて30年、まさかの書籍化
Celeina(MC):2月13日、番組からの推薦でお迎えしたのは高橋浩司さんです。高橋さんは1967年東京都生まれ。1994年にPEALOUTを結成。11枚のシングルと10枚のアルバムをリリースし、2005年の『FUJI ROCK FESTIVAL』にて解散。その後も様々なバンドで活動されています。
タカノ(MC):『フジロック』はどちらのステージに出演されたんですか?
高橋:5回出演して、RED MARQUEEとWHITE STAGEで演らせてもらいました。
Celeina:すごいですね。『フジロック』のステージに立つのは、どんな気分なんですか?
高橋:予定していた曲数が終わっても帰りたくなくなってしまって「帰りたくねえ」と言って予定外の1曲を演るくらい、非常に気持ちがいいところです。
Celeina:憧れちゃう。
タカノ:高橋さんは2月に『ぼくはザ・クラッシュが好きすぎて世界中からアイテムを集めました。』という本を出されて。
高橋:ありがとうございます。集めてきてよかったです。30年くらいただ黙々と集めていただけで、まさか本にできるとは思わなかったので嬉しいです。
Celeina:これはオファーがあって本になったんですか?
高橋:一度、小さい特集をやりましょうということで編集者の方が家に来たら、あまりの物量に「これはもう本にしましょう」という話になりました。
タカノ:これだけの量、整理するのはすごく大変だったのではないでしょうか。
高橋:部屋が整理できました(笑)。
タカノ:これはどちらで買えるのでしょうか?
高橋:ネット書店やレコードショップ、書店でも注文できますので、ぜひThe Clashの魅力に触れていただけると幸いです。
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手紙で地道な情報集め、欲しいアイテムを手に入れるまで半年
タカノ:The Clashとの出会いを伺ってもいいですか?
高橋:中学の時にロック好きの友人がいて、教えてもらいました。聴いてみたら今まで聴いていた音楽とは違って「自分でも演奏できそうだな」と思ったんですよね。当時はうまくないとデビューできないと思っていたんですけど、うまくなくてもレコードを出して、日本人に届くくらい有名になるんだと。明らかに他のバンドと違いましたね。だから楽器を手に取るきっかけになりました。世界中でそういうことが起きたんだと思います。
タカノ:それがきっかけだったんですね。そこからThe Clashのアイテムを集めるようになったきっかけは別にあるそうですね。
高橋:家にあるレコードとレコード屋さんに売っているレコードで、The Clashのロゴの位置が上と下で逆になっているのを見つけちゃったところからですね。イギリス版とアメリカ版だと、位置が違うんです。ぱっと裏返してみたら曲数も曲順も違う。「もしかしたら色んな種類が出ているんじゃないか」と思って、探せば探すほど違うものが出てくるんですよ。
Celeina:当時はどういった場所で探していたんですか。
高橋:当時はインターネットがないので足で探すしかなくて、レコード屋さんですね。あとは海外のレコードを持ってそうな人に手紙を書いていました。
Celeina:手紙!? どうやってその住所をゲットするんですか?
高橋:『レコードコレクター』という雑誌があって、ディーラーさんの住所が載っているんですよ。そこに拙い英語で「アイウォントディス、ハウマッチ」と書いて出して。そうすると2〜3週間後に返事が来て、値段が書いてある。国際電話は怖くて使えなかったので、ひたすら手紙のやり取りでした。だから本当に欲しいものを手に入れるまでは、いつも半年ぐらいかかったような気がします。
Celeina:すごく大変ですね。
タカノ:でも一つひとつのアイテムに想いが乗りますね。
高橋:時間がかかった分、大事にしたいです。だから売れないですね。
タカノ:家には何枚ぐらいのレコードと、どれくらいのアイテムがあるんですか?
高橋:本には250点載っているんですけど、バッチやステッカーなど細々したものも合わせると、おそらく全部で3000〜4000点くらいはある気がします。空いている部屋を1室使って、The Clash部屋みたいにしています。