グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
1月16日は、クリエイティブレーベル「MANNERS KNOWS」の代表MARCOさんが登場。トリックライダーとして海外の大会にも出場されていたMARCOさんが語るピストバイクの魅力や、ご自身のクリエイティブレーベルの活動などについて伺いました。
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ピストバイクは、何ができるかを考える想像力が大事
Celeina(MC):昨日のゲストの小林さんが、MARCOさんのことをチャリ会の後輩とおっしゃっていましたが、MARCOさんはいつ頃自転車と出会って、歴はどのくらいになるんですか?
MARCO:大学生の時に先輩が乗ってきた自転車に乗らせてもらってからです。その頃から乗り始めて、今35歳になるので歴は相当長くなります。
Celeina:MARCOさんは、ピストバイクのトリックライダーとして、海外の大会にも出場されていたそうですね。
タカノ(MC):ピストバイクのトリックというのは、どういうものですか?
MARCO:もともとは競輪の自転車なので、飛んだり跳ねたりというよりも、その場で立ってバランスをとったり、バックサークルという技で後ろ向きにペダルを踏んで何回転できるかを競うとか、ウイリーなどのトリックから始まりました。それが徐々に激化していって、MTBやBMXの大きい版みたいな感じでトリックしているライダーも増えていきました。ピストバイクは直結のギアなので軸となる足が止まると、後ろのタイヤも止まるんです。それでパワースライドみたいな感じで滑らせてブレーキする、スキッドというトリックもあります。サーフィンやスノーボードのカービングみたいな感覚で街中を流して走るのがカッコよくて一番の魅力ですかね。
Celeina:パワーも必要だけど、バランス感覚も大事ですよね。
MARCO:そうですね。あとは、ギアが固定されていて空回りしないので、リズム感も大事だと思います。

タカノ:MARCOさんが活動を始めた当時は、まだシーンも出来始めだったんですよね。どんな雰囲気だったんですか?
MARCO:最初は、サンフランシスコのカルチャーの影響が強くて、MASHというクルーが衝撃的なビデオを出したんですよ。サンフランシスコの激坂をノーブレーキでスキッドしながら駆け下りていくという内容が、本当にカッコよかったんです。そこから、裏原宿の先輩たちやファッションのディレクターの方々が乗り出して、ファッションにも繋がって流行った感じです。
タカノ:ストリートカルチャーとしてね。世界的に見ると、日本のピストシーンはどうなんですか?
MARCO:始まった頃は世界的にレベルが超高くて、Xスポーツと呼ばれるものの中では珍しく、世界のトップレベルが日本でした。日本で活躍している人たちは海外に出て行って、僕も韓国、台湾、インドネシアなどアジアをはじめ、色々な国へ呼んでいただきました。そこでデモンストレーションをしたんですが、すごくちやほやされて、本当にすごい経験をしました。
Celeina:日本のピストシーンのレベルが高かった理由はなんでしょうか?
MARCO:今で言うスケートボードやBMXのように決まった技を一から身体能力でやるよりも、ピストバイクは想像力が大事というか、この自転車で何ができるかを考えるところからの始まりでした。だから、やっぱり日本人は考えてオリジナリティーを出すことが向いていたのかもしれないですね。あと、コツコツできることが日本人の特徴なのかなとも。
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現場でスキルを身につけた「クリエイティブのなんでも屋さん」
Celeina:そして現在、MARCOさんは、クリエイティブレーベル「MANNERS KNOWS」の代表を務められているということで、どんな活動をされているんですか?
MARCO:映像と写真がベースになっています。色んなブランドのシーズンのPR映像などをディレクションさせてもらうことが多いです。それ以外にも、ブランドのディレクションやデザインなど、多方面に渡ってやっています。僕の相方がデザイナーなので、2人で力を合わせて、クリエイティブのなんでも屋さんをしている感じですね。
タカノ:もともと映像をやっていたんですか?
MARCO:全然やっていませんでした。僕は自転車屋で働いたり、自転車のライダーをしたりして、大学生の頃から自転車で生きてくと思っていたんです。ストリートのライダーって、自分の映像を制作するんですよ。なので、そこから自然と映像をやるようになったというか、映像を作れる人たちと作っていく中で、作り方を学んでいきました。
昔からスケートボードやBMXの映像を見てきた中で、これがカッコいい、カッコ悪いという基準がベースにあるので、どうカッコよくしていくかということは、今やっている仕事にも繋がっていったと思います。例えば自転車屋さんで、この商品はどうやったらカッコよく見せられるかを考えた時に、写真を撮って、そこにつけるキャプションが必要じゃないですか。さらに人へ伝わるように分かりやすくするには、映像を使って伝えたらいいんじゃないかとか、そういうことを考えてやってきていて。そうする中で、映像も含めいろんな技術が必要になって、そのレベルが徐々に上がっていった感じです。
タカノ:現場で実践しながらスキルを身につけていったんですね。
MARCO:そうですね。やってきたことが自然と繋がっていった感じです。
タカノ:MARCOさんの作品は、Instagramで公開されています。ぜひ、みなさんチェックしていただければと思います。
MARCO:はい。でも、少ないとよく言われるので、頑張ってもっと更新していきたいです(笑)。
Celeina:では、ここで1曲お届けしましょう。MARCOさんにこの時間にラジオでみんなと一緒に聴きたい曲を選んでいただきました。どんな曲でしょうか?
MARCO:頑張っても上手くいかないこともあるけど、やり続けたらどうにかなるっていうことを体現したような曲です。僕の周りの人もみんな好きですね。柊人で“好きなこと”。
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新しいことを求めて始めたテニスは、難しいから面白い
タカノ:MARCOさんは去年からテニスを始めたそうですね。きっかけはなんだったんですか?
MARCO:事務所の相方が「テニスをやっているんだよね」と言っていて、「テニスすか?」みたいな。それがきっかけで、面白そうだからやってみようと思って始めました。
タカノ:やってみたら、ハマった?
MARCO:難しくて全然できなくて。それが楽しかったんです。
Celeina:さすがMARCOさん。技を極めるところに、長けてらっしゃるから。
MARCO:いえいえ、新しいことを求めているだけです。
Celeina:私もテニスに興味がありますが、なかなかチャレンジできなくて。テニスを始めようと思ったら、まずテニスコートを予約するところから始めたらいいんですか?
MARCO:そうですね。僕らは、区がやっている施設を予約するんですが、本当に予約が取れなくて。月に100件応募して、やっと2件取れるぐらいです。
Celeina:テニスコートの予約ってパンパンに入っているんですね!
MARCO:そうですね。生涯スポーツなので、おじいちゃんやおばあちゃんも多くて、永久に埋まっているというか。
タカノ:MARCOさんが思う、テニスの魅力はどこですか?
MARCO:僕の場合は、見た目で入ったというよりも、やってみたら面白かったんです。難しさが面白いんです。サーブなんて本当に入らなくて、いつもホームランになります。
Celeina:運動量もすごいんじゃないですか?
MARCO:僕はもともとサッカーやバスケもやっていたので、それに比べると全然です。でも本気になってやったら、すごいんでしょうね。