メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

映像作家・葛飾出身の作品は、日々の生活で言語化できないものを代弁してくれる

2024.3.10

#MOVIE

親から与えられたWindows98や、父親の車で聴いたドリフが原体験

タカノ:映像作家としてプロダクションにも所属されていると聞きました。そもそも映像作品を作るようになったきっかけは?

葛飾:幼い頃から、親に自由に使っていいパソコンを与えられていて、GIFアニメをパラパラ漫画の要領で作ることがすごく好きでした。その延長で、気がついたら、ちゃんとした映像作品を作るようになっていました。

タカノ:じゃあ、もう10代の頃から?

葛飾:当時はWindows98を使っていたので、それより前かもしれないです。

タカノ:Windows98となると、だいぶ昔ですが。まだお若いですよね?

葛飾:はい、25歳です。

タカノ:小学生の頃から始められたと。映像にノスタルジーがすごくあるから1990年代のWindows感を感じます。

Celeina:たしかに、分かります。

葛飾:ずっと触れていたものが原体験になっていて、ずっと頭の中にこびりついている感じです。

Celeina:映像だけじゃなくて、言葉の選び方もハイセンスですが、自分の中で、ルールや言葉選びでこだわっている点はありますか?

葛飾:基本的に、実体験をもとに書くというのはありますが、なるべく分かりやすくなるように、言葉をひらいてみたりすることは考えています。分かりやすく、かつ、そんなにネガティブじゃなくて、見た方が明るい気持ちになってくれることを意識しています。自分自身もそういう言葉を出すほうが、精神衛生上いいので。

タカノ:作品から1970~1980年代のレトロなカルチャーを感じますが、ルーツとして何かありますか?

葛飾:父親の影響です。父親がドリフ世代で、ドリフターズやクレイジーキャッツなどのCDをたくさん持っていました。父の車の助手席に乗せてもらっている時に、そういったCDがずっと車内で流れていました。

タカノ:家族の影響って大きいかもしれないですよね。葛飾さんのSNSには岩崎宏美さんがよく登場されていますね。

葛飾:そうですね。東京に越してきてから、周りの友達が1970年代から1980年代の頭までの音楽の文化が好きな人ばかりだったんです。そこに影響を受ける形で僕も聴き始めて、岩崎宏美さんもちゃんと聴くようになりました。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS