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京都大学卒業後、春風亭一之輔に入門。春風亭いっ休に聞く落語家の世界

2024.2.28

#STAGE

ぶっきらぼうだけど優しい師匠・春風亭一之輔のもとで修業中

Celeina:落語の世界って、厳しいイメージがありますがどうでしょうか?

いっ休:一般的なイメージとして、例えば師匠の家に住み込みしたりとか、毎日朝行って掃除したり洗濯したり、師匠の家で細々としたことを全部するといった修行を想像されると思うんですけれども、そういう修行をしている人も半分ぐらいはいます。うちは残りの半分で、もう何にもないですね。師匠のところの修行は何もなくて、コロナ前でしたら週1で師匠の家に朝行って、コーヒーを飲みながら談笑する時間があるという感じでした。

Celeina:超楽しそう。

いっ休:あとは寄席が都内に4軒あるんですけれども、そこの楽屋で毎日、着物を畳んだり、お茶を出したり、細々した修行を積むという感じですね。

タカノ:春風亭一之輔師匠はどのような方なのでしょうか?

いっ休:有名な演芸番組に出るようになって、リスナーの皆さんも観ている方も多いと思うんですけども、ぶっきらぼうな感じのイメージそのままですね。ぶっきらぼうではありますが優しい人で、我々弟子には「好きにやんなさい。俺は知らないから」とは言うのですが、なんやかんやで見ていてくれていますね。

Celeina:愛が深い。

タカノ:落語界のキャリアはどのようなステップを踏んでいくのですか?

Celeina:プロフィールにも二ツ目とありましたが。

いっ休:まず入門したら見習いで、次が前座になります。そこまでが修行期間で、ここから一人前になって、二ツ目、真打と昇進していきます。私は今月二ツ目になったばっかりです。

Celeina:おめでとうございます。

いっ休:ありがとうございます。まだまだこれからですけど。

タカノ:見習いの時はどのようなことをされていたのですか?

いっ休:見習いの時はまだ寄席での修行がないので、師匠の鞄持ちをしていました。師匠に付いて回って、色んな現場に行って、これから寄席で働くための勉強とか、あとは師匠の落語を舞台袖から見たりしていました。

Celeina:ここまで落語のお話を色々とお伺いしてきて、実際に落語がどういったものなのかを聞きたくなってしまったんですけれども、披露していただくことはできますか?

いっ休:もちろんです。短くても10分、長いと1時間ぐらいあるんですけれども、最初の方だけやらせていただきます。

Celeina:ありがとうございます。(音楽が流れて)出囃子?

いっ休:出囃子です。

Celeina:よろしくお願いします。

いっ休:では一席申し上げたいと思います。(『金明竹』の冒頭を披露)

Celeina:すごく続きが気になります。

いっ休:続きはぜひ、寄席や落語会に聞きに来てください。

タカノ:ありがとうございます。落語を聞かせていただいたんですけれども、ここで1曲お聴きしたいと思います。いっ休さんに選曲をしていただきましたが、この時間にみんなで聴きたい曲はどんな曲でしょうか?

いっ休:くるりさんの“Smile”という曲です。私はコメディが好きで、お笑いや映画、漫画など色々見るんですが、ヨーロッパ企画さんという劇団が撮った、2023年に上映された映画『リバー、流れないでよ』の主題歌です。

タカノ:それでは聴いてみましょう。

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