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街づくりに関わる2人だからこその視点で東京を見る
Celeina:東京の見え方も、お仕事柄違うと思うのですが、何か思うことはありますか?
上條:場所と場所を繋ぐところを良くすることが大事だと思っています。例えば原宿駅を降りてから表参道に行くまでの道やスペースには、ちょっとした空間があると街の体験が豊かになると思っています。
タカノ:福島さんはどうですか。
福島:渋谷や新宿、池袋などは開発が進んでいるんですけど、例えば池袋は公園をどんどん作ろうとしています。人が沢山いる中で、道路や川などの設計を活かして、個々の施設同士をよい形で繋いでいくことが重要であると考えています。
タカノ:まさに大地のデザインですね。反対にここは良いと思う空間などはありますか?
上條:東京の中でいうと、浅草の仲見世通りはいいなと思います。ヨーロッパでは公共空間として、庁舎の前などに広場があって、そこでマーケットが行われるという形式を取っているのですが、日本では道自体が広場のように使われていて面白いです。そのような道自体の面白さを象徴するのが仲見世通りかなと考えています。
タカノ:福島さんはどうですか?
福島:僕は、いろいろな時代の人が作った街が重なっている場所、一つの時代の価値観で作られていない場所がすごく好きです。例えば神楽坂とかも地形が面白いし、新しいデザインがある一方で、昔から残っている場所もある、そういうところを宝探しのように探せる街はすごくいい街だと思うんですが、東京はそういうのが多いですね。
タカノ:改めて散歩に行きたくなります。さあここで1曲挟んでいきたいと思います。上條さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どのような曲でしょうか?
上條:スウェーデンに留学していた際に、よく聴いていた曲です。何か新しいことにチャレンジする時には、期待だけではなく不安も大きいですが、それでも前に進んでいこうと後押ししてくれる曲です。Keaneで“Somewhere Only We Know”。