メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

青春かるたドラマ『ちはやふる-めぐり-』が描く、令和の高校生と大人たち

2025.8.13

#MOVIE

©日本テレビ
©日本テレビ

青春を選べなかった高校生たちと「競技かるた」

中学受験の失敗から青春と距離を取っていた藍沢めぐる(當真あみ)©日本テレビ
中学受験の失敗から青春と距離を取っていた藍沢めぐる(當真あみ)©日本テレビ

本作は、2016年、2018年に公開された映画3部作『ちはやふる-上の句・下の句・結び-』の続編となる完全オリジナルドラマであり、末次由紀による原作漫画にも描かれていない『ちはやふる』の10年後が描かれている。平成から令和になり、早7年。2020年から3年ほどは、コロナ禍という未曾有の事態に全世界が巻き込まれた。原作と映画の『ちはやふる』が描いた平成の高校生の価値観とは、違った価値観を持って当然の令和の高校生の姿が、『ちはやふる-めぐり-』では、リアルに表現されている。

梅園高校に通う主人公・藍沢めぐる(當真あみ)は、中学受験の失敗とそれにまつわる両親の会話をきっかけに、数十年単位の遠い未来を見据えるリアリストとなった女子高生。「青春」など、今、この瞬間の情熱を味わう贅沢品だ、として、距離をとっていた。めぐると同じクラスの白野風希(齋藤潤)は、ボクシングジムを経営している父・真人(高橋努)と共にボクシングに邁進していたが、ふとしたきっかけで迷いが生まれ、自分が進むべき道を見失っていた。

何が起こるかわからない時代だからこそ、遠くの未来を見据えた積み立て投資をしたり、親が敷いたレールを進んだりという令和の高校生ならではの人生への向き合い方。そんな、青春を選べなかった彼女たちが、競技かるたという畳の上の格闘技と出会い心を燃やす姿には、いっそう胸を打たれる。

一方で、第3話では、平成と変わらない性差による葛藤も描かれた。リトルリーグ時代から野球一筋で名ピッチャーだった村田千江莉(嵐莉菜)は、高校に入っても男子に混じって野球を続ける中で、体力面の性差に悩まされ、また、女子禁制とも呼べる高校野球の制度により夢を絶たれてしまう。そんな千江莉を救ったのは、男女の垣根なく試合が行われる競技かるただった。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS

『シカゴ・ハウス大全』が8月刊行、500枚以上の作品レビューや座談会を収録 👇👇来日公演まとめは「#来日」に👇👇 音楽フェスや芸術祭、映画祭は「#フェス情報」から👇 Wet Legの来日ツアーが2026年2月に決定、2ndアルバムを引っ提げて東名阪