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物語は『ローグ・ワン』、そしてオリジナル『スター・ウォーズ』へと続く
ところで、シーズン2の配信を迎えたばかりの『キャシアン・アンドー』だが、実は本作には、すでに「続編」にして完結編となる作品が存在している。2016年に劇場公開された映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がそれだ。そもそも本作の主人公キャシアン・アンドーは『ローグ・ワン』で生み出されたキャラクターであり、『キャシアン・アンドー』シリーズはその前日譚にあたるのだ。
『キャシアン・アンドー』のスーパーヒーローや巨悪ではない普通の人々の姿を描く視線と、その細やかで魅力的なキャラクター造形は、『ローグ・ワン』にも引き継がれている(制作順から正確に言えば、『キャシアン・アンドー』にも『ローグ・ワン』のそれが引き継がれているわけだが)。そして、詳述は避けるが、「SW」シリーズ随一の「泣ける」作品でもある。『キャシアン・アンドー』に興味を持たれた方は、シーズン2を完走したのち、ぜひ続けて『ローグ・ワン』を鑑賞してほしい。
さらに、『ローグ・ワン』の物語は、1978年に公開されたジョージ・ルーカス監督によるシリーズ第1作『スター・ウォーズ』(後に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』と改題)へとそのまま接続する。現在の映像作品に慣れた目からはともするとチープに映るかもしれないが、シリーズの原典であり、SF映画の記念碑的な名作であることは間違いない。こちらも続けて鑑賞することをお勧めしたいし、同作をもし気に入ったならば、もうSWの沼にハマったも同然だ。自然と、続くエピソード5、6に手が伸びるに違いない。
