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今の社会状況を歌に込めるスタンス。二人旅の今後について
―最後にお伺いしたいんですが、今、世の中の状況が状況なので、政治に対する意見だったり、社会状況だったり、今までそこまで直接的に音楽に取り入れてなかったミュージシャンも、歌に込める人たちが増えてきたような感覚があります。お二人の曲というのは、そういったダイレクトな表現とはちょっとまた遠いところにあるけど、全く入ってないわけではない、と僕は思ってるんです。自身の歌作りに関して、この社会の状況に影響され、反映されるものなのかどうなのか、お伺いしたいです。
前野:僕はめちゃくちゃ意識してます。いい風景を見た時と一緒で、嫌なニュースとか、事象とかそういうのも入ってきちゃうんです。色々ごちゃごちゃになって歌になったりするので、直接言わなくても全部歌に入ってきてると思います。それは食べ物、飲み物と一緒で、例えば田園風景を見てその風景を描いていても、日頃の何か嫌なことも一緒に出てくる。それを浄化したいのか、むしろそういうところだから嫌な部分も出てくるのか、その出方は色々ありますけど。
でも、ちょっと嫌なものを揶揄したい気持ちもあります。大久保で嫌韓デモをやってるのを見て、その印象が残っている時に映画祭に呼ばれて韓国に行って、我々と顔も似てるのに、何でこんないがみ合わなきゃいけないのかな、とか。サムゲタンを食べて、ああ美味しい、何か伝えたいなと思って教えてもらったマシッソヨ(韓国語で「美味しい」という意味)って言ったら、お店の人がニコってしてくれたりとか。その「マシッソヨ・サムゲタン」だけで1曲作ったり。そういうのはやりたいですけどね。別に届かなくても、やりたい気持ちはあります。
柳瀬:社会と自分の音楽との繋がりは、もちろんずっと考えてはいるんです。嫌なニュースとか、社会って言うと尺度が大きくなっちゃいますけど、そういうので僕も喰らう方なので。ただ、僕にとって音楽は逃げ場であり、ハッピーエンド的なものでもあって。音楽が社会と繋がってない状態で、いいよね、ハッピーだよね、とかじゃなくて、暗い歌でも最後に何かちょっと光が見えるぐらいにはしたいし、絶対に物語でありたい。僕はそう思ってます。それが無責任と言われると嫌ですね。そう言われる感じもありますけど、それを内包して音楽をやっていることが、社会と繋がっていることだと思ってます。

―二人の弾き語りツアーは今後もやるんですか?
前野:はい、武蔵野公会堂で相談ツアー解決編をやります。解決編って付いちゃったんだよね。
柳瀬:割と序盤で(笑)。別に解決しなくてもいいんですけど、何か明るいのがいいです。
前野:その後ってどうなるんですかね。
柳瀬:その後ですか? この1年は今回のツアーで感じたことを胸にしまってやっていきたい。うん、僕の中で超重要な出来事だったので。定期的なイベントっていう感じでもないし、あんまりイベントにはしたくないなと思ってます。次またどこか行くことになっても、それはまたその時にというか、今回自分は前野さんから受け取ったので、しばらく頑張りたいという感じです。
前野:そもそも相談ツアーも柳瀬さんが言い出しっぺだし。多分またどこかで会った時に、「また行きたいね」とかあると思うんですけど、その時の状況次第ですね、多分。そうですね、何かそういうことなんだね。うん。
柳瀬:今回は僕が行きたいですって言って、マエケンさんもいいねって言ってくれて、お互いいいねってなっていたけど、俺はやっぱミュージシャン・ミュージシャンだから、あんまり何か変になんかこう、クロスオーバーする必要はないかと。今回は、結構マジで師匠と旅をしたという。
前野:師匠と言われることにずっと違和感があるんですよ。もっと適任の人がいると思うんですけど。だって衣装に肩パット入ってるんですよ、俺。
柳瀬:いやいや、肩パットが入ってるからいいんです(笑)。
『前野健太×柳瀬二郎 弾き語りツアー “相談” 解決編』

2026年4月16日 武蔵野公会堂
出演:前野健太 / 柳瀬二郎(betcover!!)
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 4,500円(税込)
チケット一般発売中
イープラス https://eplus.jp/maeno-yanase/
ローソンチケット https://l-tike.com/search/?lcd=72752(Lコード:72752)
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/maeno-yanase-t/(Pコード:322-560)
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