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betcover!!柳瀬二郎が前野健太に本気の相談。弾き語りツアーの真相を振り返る

2026.4.2

#MUSIC

お互いリスペクトし合う、音楽と人柄。全身芸術家・柳瀬二郎におののく

―普通はそこまで一緒だとストレスも感じるんじゃないですか?

柳瀬:僕はないです。

前野:僕はあります(笑)。それは柳瀬さんだからというよりも、基本的に一人行動が好きなんですよ。だからバンドもできないし、一人で旅して一人で移動して歌って、また一人で次の街に行くという。柳瀬さんの方が集団で、バンドで動いているから慣れてるんでしょうけど、俺の方が誰かと一緒にいることに慣れてないんだと思います。あと、年齢も僕の方が21も上なんですよね。自分にはいっぱい先輩がいるわけじゃないけども、今まで良くしていただいたので、年下の子にはやっぱり先輩をやらなきゃいけないじゃないですか。初めてこの二人で、先輩として旅に、しかも相談というツアー名も付いちゃってるし、何かそれらしくしなきゃいけないと。全然そんな人間じゃないのに、っていうプレッシャーで押しつぶされそうになりました。

柳瀬:僕にとっては大先輩だから、楽です。

前野:そんなに慕ってくれる年下のミュージシャンなかなかいないし……

柳瀬:めちゃくちゃ慕われるはずなんですけど……

前野:慕われる「風」なんですよ、多分。

柳瀬:そうなんですかね。俺は無茶苦茶慕ってます。

前野:いやいや、恐縮ですよ。

―マエケンさんの音楽のどんなところが好きで、人となりのどういうところに惹かれるんですか?

柳瀬:僕、それについては直接毎日言ってました。マエケンさんの音楽の何が好きかという話を1日1回必ずしてたんです。それを凝縮して、うまいこと言えるかな……

前野:(照笑)

柳瀬:この旅で初日に気づいたんですけど、僕、歌ってる人が前面に出てくる音楽も好きなんですけど、マエケンさんはギラギラのスーツで、MCもあって、マエケンさんが前に出てるようで、歌い出すとその歌の中の人たちがグッと前に出てくる。歌ってる時、マエケンさんがいなくなるみたいな、黒子になる感じがあるから、多分好きなんだろうなと思います。僕は風景的な音楽が好きで、歌というよりは、オーケストラというか、車窓を流れる風景とか、物語っぽい音楽とか、あんまり現実にいないけど、ちょっと繋がるみたいな感覚が好きなんです。マエケンさんが歌うといろんな登場人物が出てくる。そこが一番好きなポイントなのかな。

前野:あとでお金を受け取ってください(笑)。ありがとうございます。

―人となりについてはどうですか?

柳瀬:本当に威張らないというか、僕みたいな20歳も下のペーペーに対して最初から低姿勢で。僕が嫌いなミュージシャンは、みんな上から来る感じがあるんですが、好きなミュージシャンって、大体ミュージシャンミュージシャンしてないんです。マエケンさんは初めてお会いした時からそんな感じでした。僕もそうなりたいなと思ってます。

―でも、前野さんは誰に対しても低姿勢なわけじゃないですよね。

二人:そうですか?(爆笑)

―この対談企画の撮影を前野さんに打診した時に、最初はトークを撮られるのは得意じゃないので遠慮します、という返事だったんです。でも、前野さんが柳瀬さんに「こんな話が来てるんだけど」って提案したら、「それは面白そうだから是非やりましょう」という話になりました、と。それって、前野さんの意思を曲げてまで、柳瀬さんがやりたいと言ってくれてるからやります、ということですから、相手のことをよほどリスペクトしてないと言えませんよね。柳瀬さんへの愛はメールの文面からも感じました。

前野:そうなんです。全くそうなんですよ。というか、全部俺が決め過ぎちゃうと面白くないというか。柳瀬さんの意思が大事なツアーになると思ったので、対談企画のオファーメールをプリントアウトして、喫茶店でようやく会った時に見てもらったら、「全然やりたいです、むしろ(ツアー最終日の)新潟に来ていただきましょう」という反応でした。

柳瀬:すみません、僕自身も新潟に縁があって、東京より旅の終着点で撮影してもらった方が鮮明に喋れるかなと、そういう理由がありました。わざわざ来ていただいてありがとうございました。

―前野さんは柳瀬さんのどんなところが好きなんですか?

前野:曲が本当にいい。いいというか、僕はすごい好き。旅の途中で柔軟に色々チャレンジしていくところとか。途中待ち時間で画材屋さんを見つけたんですよね。会場の近くだったので2人で入ったんでけど、柳瀬さんが水彩画セットのポケットパレットを買って、移動中に早速描いて。それがものすごい良くて。ライブの後に二人で話したりすると、すごく落ち込んで、もうもうダメかもしれない、みたいなになるんだけど、次の日はなんかケロっとしてるんですよ。それを見てると、柳瀬さんはやっぱり芸術家だなと。この旅で分かったのは、音楽はもちろん素晴らしいけど、柳瀬さんは全身芸術家です。

柳瀬:(照笑)

『前野健太×柳瀬二郎 弾き語りツアー “相談” 解決編』の絵や文字も柳瀬の直筆

前野:っていうのが俺が6日間一緒にいて一番思ったことですね。今は音楽にどっぷり浸かってものすごい熱量でやられているけど、絵もすごくいいし、好きだって言ってた造形をやっても良いだろうし。映画音楽をやりたい、ゆくゆくは映画も撮りたい、そういうのも多分絶対面白いだろうし、もはや全身芸術家です。ダメなところも見せてくれるんですよ。初日に、もう体調悪そうだし、10時ぐらいでちょっと今日は寝ますかって言ったら、すごい真顔で「話したいんです、ここで話したいんです」と。そこからこの人やっぱりちょっと違うなっていう、全部見せてくれる芸術家・柳瀬二郎にものすごくおののいてます。俺はめちゃくちゃ普通だから、やっぱりこういう人が芸術家なんだなっていうのを、この6日間で本当に強く感じました。

柳瀬:恐縮です。

前野:本当に年とか全然関係ないです。たまたま21年早く生まれただけで、芸術家として本当にかなわないです。

柳瀬:いやー恥ずかしい。酒入ってないのにシラフでこれは。

前野:もうしょうがないよ。

柳瀬:やばいやばいです。もうしょうがない。そうですね、しょうがないと思います。

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