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2000年代エモから現在へ。干川弦と盟友・toe美濃が振り返る、音楽と歩んだ25年

2026.4.1

dry river string

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「昔の方がいろんなことがはっきりしてたと思うけど、それに抗うのも違うのかな」(干川)

—曲の作り方が変わって、干川さんは歌との向き合い方に変化がありますか?

干川:弾き語りで作るのと違って、オケが先にあるとちょっとリズミカルになるんですよね。クールに聴こえるのかなと思ったり。まあ、歌から作る良さもありますけどね。

美濃:でもあの1曲目の“nothing is but what is not”とかさ、歌から作った風に聴こえるけどね。

干川:あ、ほんまですか。

美濃:段々クレッシェンドしていく感じもバンドっぽい。逆に福本(福本隆 / Gt)の曲(“definitely old”)はオケから作った感じがする。“nothing is but what is not”はもともと歌メロなかったの?

干川:そうです。あの曲はトリプルベースで、あの「デレレレレレレレ」っていうフレーズを押し出したかったんですよ。

—最初の1分10秒ぐらいまで弦楽器はベースのみなんですよね。

干川:だから、プリプロのときも何も考えずにオケだけ流してもらって。何回か歌って、とりあえず歌詞を作って、ダブリングするっていうのをやっていったんです。

美濃:あのオケからあの歌メロになるのはすごいね。

—個人的には4曲目“you -pillar of light-”も非常に印象的でした。

干川:あれもベースの大本がネタを作ってて、もともと僕がギターで弾いてたフレーズをベースに直したらしいんですけど、僕それ全然知らなかったんです(笑)。で、この曲だけ「こんな想いで曲作ったからこういう歌詞の内容にしてほしい」みたいなことを頼まれて。それを自分なりに解釈して書きました。メロディーは僕もこの曲が一番気に入ってて、オケを聴いて、最初から最後まで一番サッと出たのがこの曲ですね。

—普段歌詞を書くときは意味や想いはあまり重視していない?

干川:そうなんですよね。昔の曲とか、「詩的ですね」と言ってくれる人もいるけど、基本的に宇宙語から作ってるから、自分でも何を歌ってるかわからなかったりして(笑)。ただ再結成してからは先にオケがあって、後から歌詞もつけてるので、前より文章で作りやすくなってはいて。

先に宇宙語で歌って、そのメロディーを生かしたいってなると、意味はつけにくいんですけど、今はもともと何もない白紙な状態から作るので、今の方が意味的にも書きたいことを書けているような気はしますね。

—『NOTHING IS BUT WHAT IS NOT』というタイトルにはどんな意味がありますか?

干川:逆説的なんですけど、「今あるものが全部それ」みたいな、「みんながフィクションだと思ってるものが実は現実や」みたいな意味があって。ほんと今の世の中そんな感じで、何が嘘で何がリアルなのか、SNSを見ててもそうやし、どこがほんまの現状なのかよくわからない、みたいな意味があります。

—toeの“ここには何もかもがあるし、何もかもがない”を連想したりもしました。

干川:ああ、そうですよね。今はとにかくフワフワしてるというか、音楽にしてもそうなんですけど、昔の方がいろんなことがはっきりしてたと思うんですよ。でも時代は進んでいってるので、それに抗うのも違うのかなとか、そんなことを思いながらつけたタイトルなんです。

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