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2000年代エモから現在へ。干川弦と盟友・toe美濃が振り返る、音楽と歩んだ25年

2026.4.1

dry river string

#PR #MUSIC

toeのレーベルから出す覚悟、5年ぶりの新作の裏側

—upandcomingは2016年に再始動していますが、どんな経緯だったのでしょうか?

干川:2017年に『catune night』ってイベントに誘われたので、今のドラムのリッキー(妹尾立樹)を誘って1回やってみて。その後、コロナ禍に国から補助金が出たので、EPをcatuneから出したんです。

—それが2021年の『Landscape』だったわけですね。それから5年が経過して、今回新作がtoeが主催するMachupicchu Industriasから出ることになったのはなぜですか?

干川:僕がインスタのストーリーズに「新曲レコーディング中」みたいな感じで、ちょっとだけ音源を載せたら、美濃さんが返事をくれたんですよ。で、僕が冗談で「マチュピチュからどうですか?」って言ったら、「いいね、やろうよ」って言ってくれて。

ー近年はライブの本数こそ多くはないですが、曲はずっと作っていて、どこかのタイミングでリリースしたいと思っていた?

干川:そうなんです。ただ、僕はもう曲は全く作ってないんですよ。再結成後は亘(金谷亘 / Gt)とか大本(大本英志 / Ba)とかに先にオケを作ってもらってて、以前とはスタイルが変わってるんです。

僕は今パン屋の仕事で忙しくさせてもらってるんですけど、歌だけつけるくらいならできるかなって。ある種「遊び」でレコーディングしながらデモを作ってたら、マチュピチュから出すことになって、そうなるとそれなりの覚悟と気合が必要だなっていうのは思っていて。

—やはり「toeのレーベルから出す」というのは覚悟と気合が要ると。

干川:そうですね。toeの歌もののメロディーって、全曲印象的すぎるんですよ。エモとかポストロックのシーンにたくさんバンドいますけど、ほとんど同じようなメロディーに聴こえるんです。

でも、やっぱりいいバンドはどこか特徴的で、唯一無二なところがあって、SUNNY DAY REAL ESTATEと他のバンドは全然違うじゃないですか。toeも同じように全部印象的なんですよね。山ちゃんすごい。それが“グッドバイ”に表れてると思うんですよ。toeはもちろん演奏もかっこいいけど、歌だけでもマジですごいと思います。

—近年山嵜さん自身が歌う割合が増えていて、これまでのupandcomingやdry river stringとの関係性を思うと、干川さんから影響を受けている部分もあるのかなって。

美濃:それはわかりませんが、山ちゃんもupandcomingやdry river stringのことをいいと思ってるのは確実だからね。僕もやっぱりどの曲も刺さるから、安心なんですよ。レーベルって、デモを出してもらって、こっちが選ぶみたいな偉そうな感じもあるけど、upandcomingは信頼してるから、別に聴くまでもないくらいなんですよね。

—新作を聴いて、ミニマルなフレーズの音色や配置の面白さを感じましたが、どんなことを意識してレコーディングやミックスをしましたか?

美濃:あんまり何も考えてないかもしれない(笑)。ボーカルだけちょっとパン振ったら、「真ん中に寄せてくれ」って言われたぐらいだよね。あとは聴いてて自然だと思う配置にしていて。ドラムを録るときも、録った音を聴いて、「もうちょっとスネア高い方がいいんじゃないか」とか、その瞬間に感じたことを言ってるだけ。計算して設計するというよりは、直感型かもしれないです。

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