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ドラマ『リブート』最終回直前レビュー 善良な夫婦vs裏社会、戦いの行く末は

2026.3.29

#MOVIE

©TBS
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合六の二面性に説得力を持たせる北村有起哉の演技の幅広さ

物語の展開に沿って、醸し出す異常性の加減を調節する北村有起哉©TBS
物語の展開に沿って、醸し出す異常性の加減を調節する北村有起哉©TBS

物語の序盤は、金銭を横領される被害者であった合六だったが、第8話で、すべての横領事件は合六による自作自演であることが明らかになった。合六は、マネーバンカーとして手にした金を、部下に盗まれたとクライアントに虚偽の報告をし、次期総理の座を狙う野党第一党の党首・真北弥一(市川團十郎)に献金していたのだ。そして、クライアントへの体裁上、部下を始末したと見せかけるために、リブートを利用していた。合六の「選挙が近いでしょう」というセリフと、それを発したときの目つきからは、大義のためならどんなことでもできる狂人っぷりが伝わってきた。

一部の部下にしか明かしていない本当の闇を語る時、合六を演じる北村有起哉の瞳には光がなく、どこか遠くを見つめている。物語の展開に沿って、北村は、醸し出す異常性の加減を調節していたように見えた。

北村は近年、朝ドラ『おむすび』(NHK 総合)での米田聖人役や『小さい頃は、神様がいて』(フジテレビ系)での小倉渉役など、犯罪者とはほど遠い穏やかな中年男性役を多く演じてきた。『リブート』における合六も、表社会では善良な経営者だ。人畜無害な一般人から作品一番の悪役まで演じられる役柄の幅広さが、合六の二面性に説得力を持たせている。

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