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『豊岡演劇祭』はなぜ表現者から人気なのか?表現活動を刺激する「出会い」を解説

2026.3.19

『豊岡演劇祭』

#PR #STAGE

「舞台芸術は決して舞台の上で完結するものではない」

―興味深い団体やアーティストの発展例がたくさんお伺いできました。そんな可能性を秘めたフリンジプログラムですが、選定の際に松岡さんがプロデューサーとして大切にしていることはどんなことなのでしょうか?

松岡:一言でお伝えするのは非常に難しいのですが、「この作品をこういう場所でやったらいいんじゃないか」と想定した企画や、その可能性をともに探っていけそうな団体やアーティストは魅力的だと感じます。

例えば、2025年のフリンジセレクション部門で台湾のフィジカルシアターのチームが『Duo』という作品を上演したのですが、会場が但馬空港の滑走路だったんですよ。「野外でもできるし、屋内でもできる。ただし、天井が高ければ高いほどいい」というカンパニーの意向を聞き、どこよりも天井が高い場所といえば、もうそれは空だろうと…⋯(笑)。空港での上演を提案した時のコーディネーターやアーティストの顔は今でも忘れられないですね。そういうビジョンをシェアしてもらえることや、一緒に練っていけることはプロデューサーとしても非常に意義深いと感じます。

普段はもちろん上演許可が下りない但馬空港の滑走路を使用したのも『豊岡演劇祭』ならでは。

松岡:あとは、僕たちが想像し得ない、とにかく企画性が突き抜けているもの。圧倒的なオリジナリティはいつでも評価すべきものだと思いますし、「前例がないものをどう実現できるか」という意味で、僕たちも試されるべきだと感じています。

―コーディネーターやプロデューサーとのコミュニケーションを通じて、アーティストがまだ見ぬ新たな舞台芸術やその表現に挑戦できること。そして、その機会が次なるステップアップの可能性になること。フリンジがその初動の場になり得るんですね。

松岡:演劇祭と名乗ってはいますが、演劇に限らず、どんなジャンルでも、あるいはジャンルを規定しないものでも応募ができますし、他の劇場やフェスティバルの関係者やコーディネーター、批評家やライターも国内外から多く訪れるので、次なるクリエーションの出会いの場にもなるかもしれません。ただ、それ以上に大事なのは、やはり演劇祭への参加そのものが人々の交流や対話の場になるということ。すぐにステップアップや商談に繋がるかはわからないけど、現場にはそれ以上に重要なことが含まれていると感じます。

公演した団体などによるトークイベントやワークショップが連日開催され、関連イベントが充実しているのも特徴。公演する / 観劇するだけではない交流を生んでいる。
訪れる人と地元の人が交流できる多目的スペース『まちの基地アンテナ』には、のべ1558人が来場。

松岡:『豊岡演劇祭』に携わる中で年々実感が強まるのは、「舞台芸術は決して舞台の上で完結するものではない」ということです。これは抽象論ではなく、本気で思っていることで。人と人とのコミュニケーションと呼ばれているものって、振る舞い方一つとっても「演劇」と呼んでいいものがたくさんあると思います。

例えば、今日僕がシャツを着ているのか、パーカーを着ているのかによってもパフォーマンスは違ってくるはず。僕たちは、そうした演劇的な面白さを使ってコミュニケーションを取っていて、それがなぜかというと、人間がコミュニティの中だからこそ生き抜いてこられた生き物だからだと思うんです。そういう根幹的なところに、演劇的なものは入ってくるはず。だから、ギリギリの環境でガシガシと表現をする場ももちろんあってもいいけれど、時にはゆったりと、精神的な余裕を持った状態で交流や対話を重ねながら、表現やクリエーションをできる場があってもいいはず。アーティストや団体にとって、『豊岡演劇祭』が、フリンジプログラムがそんな機会になればと願っています。

『豊岡演劇祭2026』フリンジ公募

公募期間│3/2(月)~4/1(水)9:00申込締切 
開催期間│豊岡演劇祭2026 会期 ― 9/18(金)~9/27(日)
申込方法│専用フォームより受付
問 合 先│fringe@toyooka-theaterfestival.jp
主 催│豊岡演劇祭実行委員会

フリンジ参加団体募集
豊岡演劇祭2026フリンジは、3つの部門で参加する個人または団体を募集します。詳しくは豊岡演劇祭公式WEBサイトより、フリンジ公募に関する特設ページをご確認ください。

豊岡演劇祭2026フリンジ公募に寄せて
2020年から毎年9月に、兵庫県北部の豊岡市を中心に開催される豊岡演劇祭。温泉街、海岸、高原、神社など、既存の劇場の枠組みを超えたまちの全てが表現の場所となります。豊岡演劇祭フリンジでは、今年もフェスティバルに参加するアーティストを広く公募いたします。豊岡演劇祭のコーディネーターとともに、この場所だからこそ生まれる作品やパフォーマンスを実現させてください。みなさまのご応募を心よりお待ちしています。

詳細はこちら:
https://toyooka-theaterfestival.jp/fringe-opencall2026/

『豊岡演劇祭2026』

会期:9月18日(金)〜9月27日(日)予定

主催│豊岡演劇祭実行委員会(特非)コミュニティアートセンタープラッツ/(一社)豊岡観光イノベーション/豊岡ツーリズム協議会/兵庫県但馬県民局/豊岡商工会議所/豊岡市商工会/豊岡市

公式サイト:https://toyooka-theaterfestival.jp/

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