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“Rydeen”のマッシュアップでフロアを沸かせた250
再びO-EASTへ戻ると、大トリの250(イオゴン)がフロアを沸かせている。韓国大衆音楽の底流に脈々と息づく「ポンチャック」(※)を探究したデビューアルバム『Ppong』(2022年)で注目を浴び、その後はNewJeansの楽曲プロデュースや、藤井風の最新アルバム『Prema』の全曲プロデュースなどでも知られる韓国の最重要プロデューサー / DJだ。
※1980年代に韓国で誕生した、高速かつ一定の2拍子リズムが特徴の大衆音楽ジャンル
ちょうど坂本龍一の代表曲“Behind The Mask”のリミックスをスピンしたタイミングで、会場から大きな歓声が上がる。オールバックに革ジャンというダンディないでたちの本人とは対照的に、バックスクリーンには赤い開襟シャツに白いスーツ姿、まるで松田優作のようなスタイルの250が踊り、さらには往年のトレンディドラマを思わせる映像が延々と流れている。そのキッチュなビジュアルと、緻密でアグレッシブなサウンドとのギャップが実にユニークだ。

鳴らされるトラックは、声や楽器の断片を細かくスライスし、つんのめるような性急なビートの上でコラージュしていく奇天烈なもの。クライマックスでは自身のヒット曲“Bang Bus”とYellow Magic Orchestraの“Rydeen”をマッシュアップし、フロアは歓喜に包まれた。
こうして幕を閉じた『Uday』は、坂本龍一という巨大な存在を「回顧」する場ではなく、その精神を触媒にして新たな音楽を生み出す実験場だった。世代も国境も越えたアーティストたちが、それぞれの方法で「いま」を鳴らす。その響きの連なりこそが、坂本が蒔いた種の現在形なのだと、確かに実感させる一夜だった。
『RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-』

日程:2026年2月13日(金)
会場:Spotify O-EAST/duo MUSIC EXCHANGE/東間屋
時間:Spotify O-EAST:17:30OPEN & START 22:00CLOSE予定
※Spotify O-EAST会場のみ17:30OPEN
duo MUSIC EXCHANGE/東間屋:18:00OPEN & START 22:00CLOSE
チケット料金:8,800円(税込)※ドリンク代別
出演:
250、STUTS、KIRARA、小袋成彬、江﨑文武、青葉市子 with 小山田圭吾 & U-zhaan
<HEAR HERE -GATHERING 3>蓮沼執太+Cwondo+野口文、D.A.N.、chihei hatakeyama、Abiu、miduno、LAUSBUB、他
主催:J-WAVE
共催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
協賛:Digital Garage, Inc.
制作:HOT STUFF PROMOTION
招聘協力:SMASH
公式サイト:https://www.j-wave.co.jp/special/uday2026/
■Udayとは
“渋谷をアートやテクノロジーの国際的イノベーション拠点にする”ことを目指すテクノロジーアートのイベント「DIG SHIBUYA」と連携し、J-WAVEとDigital Garageが音楽領域を拡張。
再開発が続く渋谷を“象徴的な未来都市”と捉え、街から聴こえる多様なFUTURE SOUNDをキュレーションするトリビュートイベントです。
20年にわたりリスナーに支持されてきた『RADIO SAKAMOTO』の遺伝子を受け継ぎ、坂本龍一氏との“新たな対話のはじまり”を紡ぎます。
タイトルの「Uday」(ウダイ)は、ヒンズー語で「日の出」「始まり」を意味します。イベントコンセプトの「未来の始まり」を象徴する言葉として命名。