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坂本龍一を「回顧」せず、新たな音楽を生む実験場 『RADIO SAKAMOTO Uday』レポート

2026.3.11

#MUSIC

国を跨いで共鳴を感じるKIRARAの電子音楽

再びO-EASTに戻ると、サブステージでKIRARAが骨太のビートを繰り出していた。2014年のデビューEP『cts1』以来、国内外で高い評価を受けてきた韓国のエレクトロニックミュージシャン / プロデューサー。フューチャーベース、エレクトロニックポップ、EDMを融合させた高密度なトラックがフロアを包み込み、ひしめくオーディエンスは歓声を上げ、拳を振り上げながら踊り続ける。メインステージのバックスクリーンにはスペイシーで幾何学的なCGが音とシンクロしてうごめき、O-EASTは一気に多幸感あふれるクラブ空間へと変貌した。

コール&レスポンスが響き渡る“Contrast”、歪んだギターリフがフロアを切り裂く“Stargazer”、イントロが鳴った瞬間にボルテージが跳ね上がったキラーチューン“Wish”。いずれも力強いビートと高揚感に満ちたシンセの上で、ポップでキャッチーでありながら、どこか懐かしさと切なさを帯びたメロディが躍動する。このセンチメンタルな響きこそ、坂本龍一から受け継いだ感性を、自身のフィルターを通して再構築したKIRARAらしさなのかもしれない。最後は坂本の代表作『音楽図鑑』収録の名曲“SELF PORTRAIT”へとスムーズにつなぎ、両者の確かな共鳴を印象づけた。

KIRARA / Photo by Yukitaka Amemiya

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