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坂本龍一を「回顧」せず、新たな音楽を生む実験場 『RADIO SAKAMOTO Uday』レポート

2026.3.11

#MUSIC

「サウンドラボ」の現場を覗くような蓮沼執太 + Cwondo + 野口文のステージ

すでに始まっている蓮沼執太 + Cwondo + 野口文のステージを観るため、duo MUSIC EXCHANGEへ移動。こちらのステージでは蓮沼執太がキュレーションする『HEAR HERE -GATHERING 3』が行なわれている。2025年に大きな話題を呼んだ展覧会『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』や『sakamoto common OSAKA 1970 / 2025 / 大阪 / 坂本龍一』でも実施した、「環境としての音楽」「聴取の実験」をテーマにしたプロジェクトだ。

ステージにはシンセやエフェクターなどの機材に囲まれ、ギターを抱えた野口文と、先ほどO-EASTでDJをしていたCwondoの2人だけ。あれ、蓮沼は……? とフロアを見渡すと、後方のPAブースのコンソール横にシンセを並べた彼が演奏している。フロアをトライアングル状に囲むイレギュラーな配置。そのユニークな試みに、オーディエンスの静かな興奮が漂う。

(左から)野口文、Cwondo / Photo by 上保昂大

野口は流麗なアルペジオを奏でたかと思えば、それをリアルタイムでサンプリングし、過剰なエフェクト処理を施す。CwondoはKAOSS PADやKAOSSILATORでシンセを変調させ、ときおりベースのボディを叩いてインダストリアルなノイズを生み出す。そして蓮沼は、そんな2人を見守るように鍵盤を弾き、モジュールを操作する。互いの音に反応しながら、アブストラクトで、どこかユーモアさえ感じさせるサウンドスケープを立ち上げていく様子は、まるで「サウンドラボ」の現場を覗き見ているかのようだった。

蓮沼執太 / Photo by 上保昂大

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