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ありとあらゆる概念を受け止める温泉旅館「ゆらぎや」

洋輔は、誰のことも否定しないし、かといって肯定もしない。「人気動画配信者」である香澄に対して「胡散臭い職業の人」と素っ気ない態度を取ったり、地球の将来を危惧する少年・たいよう(宇陽大輝)に対し「宇宙人がいたとしても地底人はいない」と言ったり、不満が溜まっていそうなたいようにドンソクの燃料となる悪口を言うこと(ドンソクは悪口を燃料にする)を頼んだかと思ったら、彼の抱えている思いを聞くだけ聞いて立ち去ったりすることからも、彼が決して親切ではないことはわかる。でも、来る者を拒まず、時にはコロッケを「2個ではなく3個」買おうとしたり、時には蟻1匹の命が失われたことを悲しんでお墓を作ったり、フラッといなくなった同じく探偵である父の帰りを待ったりする彼のそばが居心地よくて、人は集まる。外国人も、戦国時代の若者も。
そして何より「無理だったの。人と働くの。結局気を遣うでしょ。それが疲れちゃう」「1人の方が気が楽」だからと動画配信者として日本全国を転々としながら生計を立てる南香澄だ。彼女のような、常に自分にとって「サステナブル(持続可能)」な日常を送ることを心掛ける、現代的な思考の持ち主が洋輔のそばに集ったことが我が事のように嬉しい。ありとあらゆる概念を「ゆらぎつつ受け止める」温泉旅館「ゆらぎや」と探偵・一ノ瀬洋輔は、きっと全てのはみ出し者たちを受け入れてくれるに違いない。

第6話には、高校時代の同級生で現在、人気女優として活躍する神林リカ(夏帆)が登場するそうだ。これまでとは一味違った展開も楽しみにしたい。
『探偵さん、リュック開いてますよ』

テレビ朝日系にて毎週金曜夜11時15分から放送中
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/tanteisan/