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温泉×探偵ドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』が教えてくれるゆるやかな「寛容さ」

2026.2.13

#MOVIE

©テレビ朝日
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真田十勇士や「お湯」(声:六平直政)が各話の主人公に

土に埋まって自力で出られなくなった洋輔©テレビ朝日
土に埋まって自力で出られなくなった洋輔©テレビ朝日

主演の松田龍平が企画段階から関わり、映画『モヒカン故郷に帰る』、『0.5の男』(WOWOW)に続き3度目のタッグとなる映画監督・沖田修一が脚本・監督を務める本作は、どこまでも自由に飛躍する。松田龍平演じる探偵兼発明家が、渾身の発明品を使って松茸泥棒と対峙したら、土に埋まって自力で出られなくなったという、なんとも「ゆるふわ」な探偵ものとしてスタートしたと思ったら、第2話は、地底人を信じる子どもが主人公の成長物語にもなる。そうかと思えば、平穏だった田舎の温泉街が、突然FBIが調査に訪れる連続不審死事件の舞台になって、気づいたら町内放送を通して鳴り響く「世界の終わりの歌」によって解決している。さらに第4話では真田十勇士の1人・穴山小助(三河悠冴)がタイムスリップし、そのまま現代に居ついてしまうし、第5話の主人公はなんと温泉の「お湯(声:六平直政)」である。

多種多様なジャンルを自由に横断する作風で、その世界の中を楽しそうに闊歩する愛すべき「はみ出し者たち」の物語は、現代において何より必要なのは、彼らが持つようなゆるやかな「寛容さ」であることを教えてくれる。

洋輔が発明した「サステナブルな」乗り物・ドンソク©テレビ朝日
洋輔が発明した「サステナブルな」乗り物・ドンソク©テレビ朝日

また、本作に登場する「ドンソク」という乗り物が面白い。ドンソクは洋輔が発明した、負の感情をエネルギーに変えて動く「サステナブルな」乗り物だ。ドンソクの存在は、本作の舞台である西ヶ谷温泉を一層謎めいたものにしているが、それに乗って疾走する学生たちの「どっか行っちゃおーかなー、このまま」という何気ない日常の一コマの美しさには思わず驚かされる。また、この町に他所から訪れた南香澄(片山友希)や穴山小助が、ドンソクで街を疾走することで、あまりの解放感に目を輝かせ、次第に「この町の人」になっていく様子が手に取るように分かるのである。

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