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ドラマ『ラムネモンキー』レビュー 反町らトリプル主演の「中二病おじさん」ミステリー

2026.2.18

#MOVIE

©フジテレビ
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中年男性たちの他愛もない雑談という新鮮さ

陽の高いうちからガンダーラ珈琲で雑談する3人©フジテレビ
陽の高いうちからガンダーラ珈琲で雑談する3人のおじさん©フジテレビ

もうひとつ印象的なのが、かつて映画研究部の部室だったレンタルビデオ屋「VIDEO JUPITER」の跡地、「ガンダーラ珈琲」で語らう3人の姿だ。女性たちが何気ないやりとりを重ねる『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)のような雑談を、男性同士はあまりやらないと言われている。「ロスジェネ世代」にあたる、ユンたちのような四、五十代の男性であれば、なおさらだ。ビジネス以外の会話といえば、もっぱら仕事帰りの居酒屋が定番で、話題も業務の延長線上になりがちなイメージがある。

だからこそ、ユンたちがガンダーラ珈琲で、まだ陽の高いうちから、アルコールも入れずに他愛もない会話に花を咲かせている光景が、とても新鮮に映るのだ。あの頃の熱量そのままに、マチルダとの思い出や、1988年のカルチャー用語が次々に飛び交う。ちなみに『ラムネモンキー』というタイトルは、中学生だった彼らが当時夢中で作った自主制作カンフー映画『ラムネモンキー 炭酸拳』に由来する。言わずもがなジャッキー・チェン主演の名作『ドランクモンキー 酔拳』をもじったもので、酒も飲めなかった年頃の彼らが、大人のカルチャーを自分たち仕様の「炭酸」に置き換えていたのが、なんだか微笑ましい。

けれど、ガンダーラ珈琲で交わされる51歳になった彼らの会話は、ときに驚くほどシビアだ。同じ場所に戻ってきたように思っていても、仕事も社会的立場もライフステージも異なる彼らが背負うものは、それぞれ違う。

たとえば、いまや順風満帆とは言いがたいが、家庭を持っているのはユンだけだ。チェンとキンポーは独身で、なかでも認知症の母の介護を一人で担うキンポーが置かれた状況は(自分だけではどうにもできないからこそ)厳しい。久しぶりの再会の席で飛び出した「そうやって上から見下すために僕に会いにきたんだろ?」「僕の暮らしを見て優越感に浸って自分を慰めるために僕に会いにきた」という言葉にはドキッとさせられた。

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