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今の社会に問いをなげかけるような物語になっている(川口)
—芸能マネージャーや週刊誌記者を演じるにあたり、役作りなどはしましたか?
柴咲:今回、スタッフさんが芸能マネージャーや週刊誌記者の仕事ってどういうものなのかが分かる、マニュアルのようなものを作ってくれたんです。実際にしっかり取材してくださったみたいで。タレコミがあった場合はどう動くのか、という項目は思わず読み込んじゃいました。

川口:興味深いですよね! 知らないことばかりで驚きました。
柴咲:マネージャーの立ち回りみたいなのも「これ、うちのスタッフ用にもらっていいですか?」と頼みたくなるくらいきちんと書かれていて。ありがたかったです。

—この役を引き受け、演じきるうえで、何か「覚悟」のようなものは必要でしたか?
柴咲:私も春奈ちゃんも今までいろんな記事を書かれてきて、それこそ嫌な思いもたくさんしています。誹謗中傷された経験だってゼロではない。このドラマに出演することで、そういったリスクが増えてしまうかもしれないという懸念はありましたが、描かれているテーマをしっかり伝えるぞ、と覚悟を持って出演を決めました。
川口:演じることには迷いはなかったです。芸能人である私が、芸能人を追い詰める記者役を演じられるなんてなかなかない機会だと思うので。役に共感できる部分は少なかったですが、その分どのシーンも新鮮で楽しかったですね。私が演じた平田奏は、常に人を斜め上から見下しているんですよ。普段そういった心境になることはないので、それもまた面白かったです(笑)。
奏が自分の正義を疑うようになっていくように、このドラマ自体も、今の社会に問いを投げかけるような内容になっていると思うんです。だからこそ、視聴者のみなさんがどう受け取ってくださるのか、すごくドキドキしています。柴咲さんがおっしゃっていたように、テーマが曲がって伝わらなければいいな、と願っています。

柴咲:「芸能人のみなさん スキャンダルにご注意ください」なんて、煽るような広告も出てるしね。私たちがプロモーション案を練っているわけではないですから(笑)。そこはご理解くださいね。