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「タイムリミットがあるから生まれるものが沢山あることに気づいて、終わりが怖くなくなりました」(宮地)
―登場人物の死生観が垣間見られる作品ですが、お二人はこの映画を撮り終えて自分自身に変化はありましたか?
宮地:英題「Time Limit」は吉井さんがつけて下さったんですが、実は自分はタイムリミット=終わりというものが昔から嫌というか怖くて……「いつか別れなきゃいけないのに、人は何故出会うんだろう」とか考えてたんですよね。ただ、この作品と去年公開した『WILL』(東出昌大の狩猟生活を追ったドキュメンタリー)を通して、そもそもタイムリミットがなければ生きたいとも思わないだろうし、カメラを回して映像作品を作ろうとも思わないだろうし……タイムリミットがあるから生まれるものが沢山あることに気づいて、終わりが怖くなくなりましたね。
吉井:当たり前ですけど、「未来」を漢字で書くと「来るが来ていない、来るがない」ということですよね。その先というよりも、過去に戻りながら先に進んでいくみたいな、ちょっと不思議な時空空間について最近考えるようになって。前に進んでいるんだけど、後ろに戻っていることも未来というんじゃないかなとか、そんなことも最近思ってます。

―この映画は「神」が重要なキーワードですが、お二人は神を信じてます?
宮地:映画の中でも牧師さんが「神とは愛そのものだから」と語るシーンがありますけど、自分にとって神は「自然」にも置き換えられると思っていて、信じる信じないではなく、忘れちゃいけない繋がりとして認識しています。
吉井:もちろん信じています。宗教が原因で戦争も起きるし、いろんな考え方はあるけれども、念とか願いとか、そういう周波数みたいな、そういう力をこの病気によって明確に感じるようになりました。東京ドームのライブシーンが映画の中にありますけど、みんなが願ってくれた念が生じて、僕も成功したい、メンバーも成功したい、という気持ちから生まれるエネルギー、周波数、波動ーーそれを神様という場合もあると思うので、神様は絶対にいると信じています。