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山田裕貴ののめり込みと、俳優たちをけん引していく佐藤二朗の力
実際に原作を読んだ山田は感銘を受けまくり、「俺は類家だ」とのめり込むようにして役作りに没頭し、穴が開くほど原作と脚本を読み返し、永井監督とも「原作に書かれた類家の性質を取りこぼすことなく表現するためには、どうすればいいか」とクランクイン前から議論を重ねたという(プレス資料より)。
その山田裕貴であっても、佐藤二朗という圧倒的な存在感を放つ俳優が対決の相手となることが、大きなプレッシャーになったことは想像に難くない。しかし、キャストが初めて勢揃いして行われた本読みの初日で、椅子に着席した佐藤二朗は、バン!と閉じた台本を自分の手の届かないところに置き、なんとスズキの膨大なセリフを最初から最後まで台本に目を通すことなくすべて口にしたそうだ。この時に対面に座っていた山田を始め、その場にとんでもない緊張感が走ると共に、俳優部のモチベーションは一気に爆上がりしたという(プレス資料より)。
さらに、取調室シーンのリハーサル日には、佐藤二朗はスズキだけでなく、取調室メンバーのセリフまで覚えており、さらに数十分確認をしただけで「あとは本番でやりましょう」とスタジオをあとにして帰っていったという(プレス資料より)。演技力はもとより、記憶力、役への入り込みよう、さらには作品への理解、それらの佐藤二朗の力が、山田裕貴はもちろん現場の他の俳優陣やスタッフをけん引していったことも間違いないだろう。
